富士の麓便り

2006/04/06(木)10:30

●画像●富士山歴史の道

富士五湖エリア.山.湖.温泉.観光(85)

富士吉田登山道馬返し。 ○○年前に山岳会の冬山合宿前に行われる 雪上トレーニングに毎年登った道。懐かしー。 ずいぶん整備されてきれいになっている。 富士吉田登山道は江戸中期~末期に 富士講(宗教登山)でにぎわった。 昭文社のエアリアマップ(富士、富士五湖) についている小冊子を読むとおもしろい。 (ちょっと抜粋) 要するに御師は 旅行積み立てをしている講の人々が収入源であり、 一種の宗教旅行斡旋業者だった。 したがっていかに登山者から お金をまき上げるか汲々としていたので多くの登山記に 三島女郎衆以上に縞の財布が空になると恐れられた。 と書いてある。 なんというか・・ 日本人の商魂のたくましさがこんなところにも・・(T_T; そうはいっても 今のようにゴアテックスレインウエアも登山靴もない。 雪の残る登山道を草草履で登った 昔の人は大変だっただろう。 その後は5合目までバスが走り始め 富士吉田登山道はさびれてしまう。 整備された登山道から少し離れた所に 平行してある昔の道を見つけた。 すっかり荒れ果てている。でもこの道を登ると・・ 1合目の鈴原天照大神社の真正面に出ることから ここが昔の道だとわかる。 こちらの方が本当の「歴史の道」だ。 白装束、わらじ、脚絆の人々が先達に引率されて 鈴をならし金剛杖をついて登る姿を想像しながら こんなさびれた「歴史の道」を歩いてみるのも いいかもしれない。 つづく

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