2006/04/06(木)10:30
●画像●富士山歴史の道
富士吉田登山道馬返し。
○○年前に山岳会の冬山合宿前に行われる
雪上トレーニングに毎年登った道。懐かしー。
ずいぶん整備されてきれいになっている。
富士吉田登山道は江戸中期~末期に
富士講(宗教登山)でにぎわった。
昭文社のエアリアマップ(富士、富士五湖)
についている小冊子を読むとおもしろい。
(ちょっと抜粋)
要するに御師は
旅行積み立てをしている講の人々が収入源であり、
一種の宗教旅行斡旋業者だった。
したがっていかに登山者から
お金をまき上げるか汲々としていたので多くの登山記に
三島女郎衆以上に縞の財布が空になると恐れられた。
と書いてある。 なんというか・・
日本人の商魂のたくましさがこんなところにも・・(T_T;
そうはいっても
今のようにゴアテックスレインウエアも登山靴もない。
雪の残る登山道を草草履で登った
昔の人は大変だっただろう。
その後は5合目までバスが走り始め
富士吉田登山道はさびれてしまう。
整備された登山道から少し離れた所に
平行してある昔の道を見つけた。
すっかり荒れ果てている。でもこの道を登ると・・
1合目の鈴原天照大神社の真正面に出ることから
ここが昔の道だとわかる。
こちらの方が本当の「歴史の道」だ。
白装束、わらじ、脚絆の人々が先達に引率されて
鈴をならし金剛杖をついて登る姿を想像しながら
こんなさびれた「歴史の道」を歩いてみるのも
いいかもしれない。
つづく