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Der ehrliche Pfeil - Spur einer Reise

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2004年09月27日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
はいはい、ということではるばる帰ってきました。
もう飛行機を降りたとたんに

むぁっっっ

とする感じ。嗚呼日本。この湿気・・・・
しかも台風接近中ときたもんだ。

嗚呼日本、再び。

ポップに帰ってきたように見えますが、空港に着いた時にはへろへろ。

まずドイツで空港に向かうのに、ありえないことに電車を乗り過ごした私。
ICE(ドイツの新幹線?)なので1本逃したら1時間次までないっ。
目がさめた瞬間、「・・・・なんか時計すすんでるんでない?」とか一瞬考えた自分が情けなし。遅れはしても進むわけないやろがっ。
そして次の瞬間すべてを悟り、顔面蒼白。歴代記録並の素早さでとりあえずダッシュで準備、駅へ向かう。この時点で飛行機出発予定時刻まで2時間。空港までどう考えてもきっかり1時間。

やばい。やばすぎる。

可能なすべての無駄な時間を切り捨てようと空港到着5分前には電車のドア前に待機、誰より先に下りてあたりかまわずダッシュする私。トランクがまた重いのだ。。。。。。

そして、こんな時に限って私の乗るFinnairのカウンターが「第二ターミナル☆」とかだったりするのよね。死。
空港シャトルなんか乗ってる場合じゃないっちゅうの!
なんとか第二ターミナルにたどり着き、そこからも猛激走で航空会社のカウンターに到着するが

・・・・・・人気ナシ。

近くにいたセキュリティのアニキに
「あ~、残念ねぇ。5分前にアンタの航空会社のオネエチャンどkっかいっちゃったよ。受付おわりね。遅すぎたね。」

そんなことがあってたまるか、いやある筈がないっっ!!!!

「でも私は飛行機に乗るんです、乗らないとだめなんですっっ!!!!!」

と叫んでたまたま目に入った向かいのFinnairチケットカウンターに走る。
そこでまた
「お願いだからなんとかして飛行機に乗せてください!!!!」
とぐちゃぐちゃに叫ぶと(この時点ですでに『飛行機出発予定時刻』まで20分、普通なら飛行機などとっくにしまって離陸体勢に入っている頃である)そこのオネエサン、

「ゲートに電話してあげるから!賭けて見なさい!!!走りなさいっっっっっ!!!!!!!」

BRAVO!私は走った。走った。走った。
手荷物検査の長蛇の列も横抜かし。気短なドイツのおっさんに

「オイオイオイ!!!!なんだお前!!」

とか怒りを買いまくりながらも横抜かし。

「飛行機が出るんです!」

と叫びつづけながら、トランクも無理やり手荷物チェックのベルトに乗せながら、息が上がろうが声がかれようが走った。

もうこれ以上走れんという所まで走り、やっとゲート到着。暗い。誰もいない。。。。。。ここまでか・・・・・・

と思ったときに、ゲートの中から制服のお姉さまが!!!!!

HALLELUUUUUUJAAAAAA!

「あなた本当に運がよかったわね。カウンターから電話きてなかったら今ごろ置き去りよ。」

といわれ、無事チェックイン終了!
私のためだけにバスを1台出してもらい、飛行機に乗り込み一気に乗客の視線を浴び、体もぼろぼろでゼイゼイいいながら着席⇒速攻離陸体勢。。。。

2分遅かったら今ごろ日本にいません。
神は私を見捨てなかった!アーメン、ラーメン。

でも、私は今日の分の運を使い果たしたのだね、それともこの一件で体がおかしくなったのだね、ヘルシンキで乗り換えた後の日本行きのフライトでは非常に気分が悪くなり、最後の5時間ほどはこれぞ

地獄絵巻。

すわっていても寝ようとしても、気持ち悪い。
そしてあの、ゴハンを温めるなんともいえないかほり。後ろからそこはかとなく漂ってくるあのかほりにKO。
トイレに駆け込み、水しか出てこなくなるまで20分に1回ゲーゲーとやってしまう。(お食事中の方失礼いたします)
信じられんが本当にしんどかった。地獄絵巻。

血の気も引いた真っ白な顔でやっと空港に到着。日本に帰ってきた感慨なんてありゃせん、とにかく揺れてない地上に着いた喜びだけでいっぱいであった。
なんとか足と荷物を引きずって荷物のベルトコンベアまで来たのだけど・・・

♪ピンポンパンポー--ン。お客さまのお呼び出し~。Finnairのやまん様、おそれいりますがお近くの地上職員の所までどうぞ♪

コンドハナンデスカ・・・・・

私の荷物、ヘルシンキでお留守番中☆

ぶ・・・ら・・・ぼぅ・・・・

もうあんまりショックも受けずにトランクなしで身軽に帰宅。母親との久しぶりの再会も私の衝撃的なネタに

「またアンタそんな綱渡りの人生・・・」

との一言で再会の喜びに浸っている間もなく。ついでにこの一連の出来事で私の人生まで説明していただき。

すごいぜ、本当に。

というわけで、トランクがヘルシンキから何故かシンガポールを経て私の手元に届くまで、私は妹のパンツを穿いて過ごしているわけです。持つべきものは同じケツサイズの妹。(ちなみに彼女まだ中学生・・・)

ほほほほほ、こんなことがあった後で日本が楽しくないわけがない。というか何をしても平和で幸せに感じられるのである。

なかなかできない体験をまたしてしまった私。
体を張ってネタ帳のネタは増えるばかり。





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Last updated  2004年09月29日 02時00分18秒
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