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書学書道史学会で活躍さえている跡見学園女子大教授:横田恭三さんが、今年4月から1年、北京で研究されることになったようで、萱原書房からでている書道美術新聞に「燕京雑記」という長文の記事を第872号(7月1日号)から連載を始めた。楽しく読ませていただいている。その冒頭の話題が、なんと北京の変わりようである。オリンピックを控えて過開発・地上げが行われ胡同が消えていくのはまだわかるが、「北京の大気汚染はますます悪化し、街全体を濃霧がすっぽり覆ったような日が少なくない。中国南方では長江をはじめとする河川の汚染悪化のニュースが毎日のように報じられている。雲南省昆明市にあるテン池(清澄な水で有名だった npm_friend注)でさえも異例の高温のため緑藻が大量に発生し飲料水問題が起きているという。」
「大紀元」のような反政府野党的な新聞の記事なら、多少の誇張や、一部のことを全体に拡大して謂うような報道がないではないだろう。しかし、書道界の中国文化大好きの方々の一人が、たまたま北京に滞在して、まずこのような感慨が冒頭に出るということは、中国の一般的な市民が容易に得られるニュースですでに環境危機が叫ばれていること、現実に目の前にスモッグや汚染水などがあることを示している。日本の場合でもそうだったが、環境危機はある限度を超えると加速度的に悪化するもので、どうも中国は限度を超えてしまったらしい。そして、悪いニュースを隠蔽できる共産党政権でさえ、隠蔽してはまずいという状況に至っているということである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.06 07:58:49
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