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カテゴリ:牧場の事
先日お伝えしたボス この子が…いやこの姉御がやらかしてくれました。 牧場に来て二日目の朝、牧場に行って頭数を数えると1・2・3…ん?いない… 木の陰になっているのかと探してみましたがいません… 残った牛の様子を見ていると、柵の外を眺めています。 まさか…近くに行ってみるとバラ線が微妙に歪んでいます。 ここから出たのでは…急いで草木をかき分け山に入ってみると、足跡がありました。 やっぱり逃げたか(-"-) まあ足跡をたどればすぐに見つかるべなどと鷹を括っていたのですが、山に入ると以前に逃げたのか何か所も足跡があります。 新しめの大きな足跡をたどることにしました。 かなり山の奥へと続いています。 本当にこっちでいいのかなとか考えながらたどりましたが、途中でなんか獣臭い感じがして、もしかして熊の足跡かな… 足跡ばかりを辿って来たので、ふと顔をあげると方向感覚が分からなくなっていました。 暗くなってきたし、ちょっとやばいなと思い、今度は自分の足跡を辿りながらなんとか牧場まで帰ってきました。 ここで一日目の探索は終了しました。 翌日、朝から4人で周辺の山を探索しました。 しかしそれらしい足跡も見つからず途方にくれていたら、キノコ狩りに来ていたおばちゃんたちがいました。牛を見なかったか聞いてみると、「あーおっきな足跡が向こうにあったなや、おらたち熊がいんだべかって話してたんだぁ」「そー言われれば牛の匂いがしたっけ」と言って、探していた反対側の山を指さします。 その場所に続く林道を行くと、糞が落ちてるじゃないですか。 あーこっちだったのか( 一一) 急いで付近を探すと、ありましたありました、大きな足跡が これは牛に間違いないと、おばちゃんと二人で跡を辿ります。 その足跡は深い谷底に続いています。 ほんとにこんなとこ下りたのかな? しかしくっきりと足跡は続いています。 人が手をついてやっと歩ける急斜面 探すのに精いっぱいで写メを撮り忘れたのが悔やまれます。 谷底の沢に着くと糞と寝転んだあとがあります。 たぶんここで一晩明かしたのでしょう。 そこから今度は上に向かって足跡が続いています。 また木につかまりながらやっと登って行くと林道に辿りつきました。 しかし地面の硬い林道で足あとがいまいちはっきりしません。 二手に分かれて探していると、地面の柔らかいところに足跡がありました。 こっちこっち、探す方向を一つに絞り足跡を探しながら更に林道を進みます。 すると今度は道が二股に分かれています。 また二手に分かれて探すと、右に進む林道に糞がおちていました… ん?まさかマーキングしているのか… なんて(^^ゞ牛は結構しょっちゅう糞をするのでたまたまですよね… …でもなんだか不思議な感じがしました。 なんとなく新しめな糞だったので、いよいよ追いつくかと意気込んで進みます。 しかしその形跡から少し行ったところで足跡や糞などの形跡が見つからなくなってしまいました。 最後の足跡が辛うじて確認できた所は、沢を挟んで道が二手に分かれています。 さあどっちだ? おばちゃんと二手に分かれて探索、しかし両方ともかなり古い林道で、松やらクマザサやらで痕跡を見つけだすことができませんでした。 辺りも暗くなってきて、おばちゃんも怖いと言ってきたので、今日ここまでにして、明日は本格的な装備をしてこのクマザサに分け入ってやろうと誓い、この場をあとにしました。 帰ってからは作戦会議です。 山に入ってしまうと自分たちがどこに居るのか分からなくなってしまうために、グーグルアースで上空からの地図をゲット、今日の道を辿るとどこに向かうのかも分かり、明日に備えます。 早朝、リュックに食料などを詰め込み、昨日の場所まで車で向かいます。 林道をひた走り、大きいカーブを曲がると… その先にはボスの姿が… なにか?って顔で見ています(-"-) お前なぁ…散々心配かけさせやがって… はぁ、でも良かったぁ 自分で帰ってくるなんて、たぶんボスはちょっと散歩に行ってきた位の気分だったんだろうなぁ 俺の脇をすり抜けると、すたすたと牧場の方へ歩いていきます。 先回りしてゲートを開けておくと、すたすたと仲間の群と合流 ブモ~とか言ってます。 山中で鳴いてくれれば場所が分かったのに…(-"-) 一回も鳴きやしない。 ボスにとっては普通の事だったんでしょうね。 こっちはお陰で近隣の山の地形が分かったり、ボリなどのキノコも採れたので良しとしますか。 でもこれは10年選手のボスだから平気だったけど、若い牛ならこうはいかなかったかもしれません。早速柵の点検を行ったのは言うまでもありません。
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