カテゴリ:山スキー
G会の現役代表とともに、黒菱山までスキーで目指す。標高は低いながら、スタート地点の水上谷から粉雪が積もっている。交替でラッセルしながら、スギ林をじりじりと登高する。植林密度が高く、ジグを切る回数が多い。スキー滑降には不適な斜面。
稜線に出れば楽になるかと思いきや、今度は風が強い。露出した頬がたちまち痛くなる。ヤッケのフードをかぶってやり過ごす。手の指先が冷えてきた。冷え性気味のやまやろうとしては、これが一番つらい。我慢してストックを握る。 風とともに雪が降り、視界は悪い。磁石と地形図は手放せない。それでもかすかに見える地形から、おおよその位置をつかむことができた。 焼山の先の稜線は幅広となり、慎重なルートファインディングが求められる。右手に回り込むように進めば、黒菱への細尾根である。雪庇が張り出していていやらしい。12時で、1031mのピークである。あとはほぼ水平移動で黒菱までたどり着けるが、一時間近くかかるだろうから、今日はここまでとした。天候の悪さも山頂への意欲を削いだ。 ツェルトをかぶって、行動食を摂り、シールを剥がして下山する。登りのトレースが風で消えかけている。下りも磁石と地形図が頼り。標高が下がると尾根が狭まり、視界も効いてきたので、一安心。束の間のパウダーランを楽しむ。激滑りに驚いて、ウサギが飛び出す。 滑りやすい方へと移動するうちに、谷筋に入ってしまった。それなりに広く樹木は少ない。楽しく危険な滑降が続く。段差が出てきたら、シールをつけて隣の尾根に登り返せば、林道までまた楽しい滑降ができた。 大転倒もなく、無事に安全圏まで下りて来られた。テレマークターンは難しいな。ゲレンデのようにはいかない。直滑降であったが、雪を撒き散らす爽快感は味わえた。次はどこへ行こうか、相談して決めよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/12 10:20:54 PM
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