カテゴリ:登山
貧乏暇無し。これは金銭だけではなく、精神的な貧富も含まれていると思う。忙しいと山のことを考えていられなくなる。好きな登山が頭から抜けたら、やまやろうは何を気晴らしに生きればいいのか。
遅く帰ればむすこはもう寝る時間(いい子に育つためには本当は早く寝て欲しい)。じっくりスキンシップをはかる時間もない(寝かせたい)。今夜は嫁さんから「すれ違いの生活ね」と言われてしまった。その通り、嫁さんと会話する時間もない。何のための生活?? ある上司からは「連休くらい息抜きのために山へ行けば?」と言われる。そうは言っても山行計画を練る時間すらないので、ぎりぎりになって慌てて結局行かないパターンが最近多い。昔のように何かに取り憑かれたように山へ向かう情熱もなくなった。 またさらに上の上司からは「(遭難するから)山へは行くな」と言われる。そんなことを言われて素直に従うつもりはないのだが、精神的にはブレーキがかけられてしまう。 山から心は離れていく。こうして大方の30代の山屋は、一般人へと戻っていくのだと知る。続けていられる人は、相当な覚悟と精神力と恵まれた環境(周囲の理解)があるのだろう。成り行き任せ、人生流されるままのやまやろうは、自分という柱を持たずに世間にもまれて消えていくのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/30 11:10:12 PM
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