テーマ:休日の過ごし方(2512)
カテゴリ:写真
先週の僧ヶ岳市民登山会で、南又谷の洞杉(どうすぎ)散策道完成の話題が出ていた。洞杉とは、幹に穴の開いた杉の巨木のことで、多くは岩の上に根を下ろした独特の形態となっている。嫁さんに話したところ、見てみたいということで天気の良い本日、車で片貝川上流の南又谷を目指した。
南又谷の砂利道を進むと、旧道(昨年までの車道)と補修道(迂回路)の分岐に着く。バスまで来ている、新川地区のホットスポット。白い川床に紅葉が映える渓谷美。 新土倉橋のたもとに駐車して、洞杉観察道へ。周囲の紅葉が陽光に照らされて輝いている。 岩屋前洞杉というらしい。南又谷の右岸に生えている。見上げると巨岩がせり出し岩屋として使えそう。実際、昭和初期まで使っていた痕跡があると、遭遇したバス団体解説員が喋っていた。その団体さんの中に、先週登山をご一緒した山女(あけびと読む)のW木さん。奇遇ですね。 やまやろう家は観察道へ。洞杉はこの辺りに何本か生えていて、それらを周遊できる木道が整備されている。看板には全長300mとある。歩いてみて、ちょっとやりすぎの感を覚えた。幅広く樹木を伐採し(さらに拡張予定)、立派な木道とロープ杭が打たれている。まあこれらは一冬でかちゃかちゃに壊されるだろうが。 これが幹周り日本一を標榜する、最大洞杉である。ぱっと見、これで日本一なのかという印象。過去に見た写真では、もっと大きかったような気がしたが。幹が分かれているので、どこまでを一木とするかは様々な意見があるだろう。 樹齢はどのくらいなのだろう。岩と見間違うような木肌である。整備されたことによる環境変化で、洞杉に影響がないことを祈るばかりである。 整備したからオーバーユースになるのか、オーバーユースに対応するために整備するのか。言えることは、昨年まではここはほとんど人に知られることのない、洞杉にとって環境変化の少ない場所だったということである。 ここが魚津の新名所になるかは、行政のアピール次第だと思うが、先は見えている気がする。人間の思惑をよそに、南又谷は残り少ない秋の輝きを放っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/02 04:31:30 PM
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