テーマ:山登りは楽しい(12091)
カテゴリ:登山
コース:天国の階段-毛勝三山-ブナグラ峠- 赤谷山北西2030m 時刻の後の標高表示は、スント(ALTIMAX)/ プロトレック(PRG-600-1JF)の順 (表示は5m単位と1m単位) 4:00 起床。寝袋は暖かく安眠できた。 4:46 朝食。棒ラーメン(ワカメ追加)。すでに 外は明るく、周りの登山者は5時前後から相次いで 出発していった。我々は最後発であった。 ウドの頭をシルエットにする日の出。 5:45 1770/1770 ハーネス、ヘルメットを装着 して出発。 崩壊地から東又谷を見下ろす。奥には駒ケ岳。 トレースを使う。朝から雪は軟らかく、緊張を 強いる登攀ではない。ひたすらに体力勝負の登り。 坊主尾根が長い。鹿島槍ヶ岳の双耳峰は、打ち並ぶ 後立山連峰の中でも特に目立つ存在だ。 毛勝山方面。先行登山者が大岩付近で休憩するのが 見えた。近くのように見えて、実はとても遠い。 6:21 1900/1896 西谷の頭。幕営地あり。 6:35 1875/1880 西谷の頭からの登り返し。 6:47 1935/1942 天国の階段の只中。姿は見え ないが、ライチョウの声が聞こえる。ウドの頭の 向こうに、朝日岳を見ることができた。 雪斜面の登高に、潅木リッジの登りが組み合わ される。時折現れるシュルンドへの対応のためだ。 先行登山者が遠い。近づくどころか間隔はますます 離れていっている。毛勝の山頂も遠い。 7:30 2110/2011 露岩あり。 7:46 2180/2182 休憩。急登の途中。 8:02 登山者二名とすれ違う。平杭乗越にテント をデポして、毛勝山を往復、東又谷へ下ると言う。 8:24 2330/2328 急登は終わり山頂まであと わずか。剱岳は頂が雲の中。 8:38 2380/2385 毛勝山山頂。幕営の痕跡が 三箇所。山名板と地蔵は雪の下。冷たい風が吹いて いるのでジャケットを着る。 スントとプロトレックはどちらも同じ程度標高が ずれている(引き分け)。 THETA SCをピッケル先端に付けて全天球撮影、 すぐにFBに投稿。凄い世の中になった。 毛勝山山頂の全天球写真 中谷側になぎ落ちる釜谷山の東斜面。稜線上の雪庇 が巨大で迫力満点。 8:54 同地発。猫又山まで三時間くらいと判断 した。 9:04 2370/2372 ボーサマのコル。寒い。剱岳 の頂をようやく拝むことができた。毛勝南峰を通過 し、毛勝三山の縦走が始まる。 9:29 2285/2289 毛勝-釜谷間の鞍部。J君や 樹木の縮尺から、雪庇の大きさが分かるだろうか。 中谷。若かりし頃(2003年)は、阿部木谷から 毛勝に登り中谷を滑ってまた毛勝に登り返した 日帰りスキー山行をしたことがある。現在その勢い はないちゃ。 10:05 2405/2404 釜谷山山頂。360度の展望 が望めるこの頂は、全天球カメラの撮影に 相応しい。 釜谷山山頂の全天球写真 さあ、猫又山を落とすのは時間の問題だ。後はどこ まで足を伸ばすかだ。予定ではブナグラ峠が幕営地 であるが、もう少し先に進めるであろう。 10:40 2255/2266 釜谷-猫又間の鞍部。暑い。 鞍部からの登り返し。雪と空に人がいれば、物語が 始まる。 猫又直下の岩の根元は釜谷側を巻く。ええ、体力 バリバリの二人に全く追いつけないやまやろうが 撮影するアングルであります。 11:12 2375/2376 猫又山山頂。予想よりも 早い到着だ。山頂には山スキーヤーが三名(単独と ペア)。 猫岩で全天球撮影するも、電波が不安定でFBへの 即時投稿はできなかった。 猫又山山頂の全天球写真 我々はブナグラ峠へ下降する。 剱岳、ドーン。やっぱりこれっすよ、この眺望こそ が剱岳の醍醐味ですよ。 折尾谷側は雪庇とシュルンドが発達しており、それ を避けるために戸倉谷側へのトラバースや不明瞭な 登山道歩きが混ざる。山頂直下から戸倉谷側は、 スキーに最適な斜面だ。 しかし下るに連れて修行になり、ブナグラ峠へ 向かうにはどこかで板を脱ぐことになる。我々と 相前後していた先の山スキーペアは、稜線上で遂に 板を脱いだ。 戸倉谷へ滑り込めばいいのだが、最後の滝場をどう クリアするかが課題だ(今シーズンのGWは、滝は 埋まっていたそうだ)。 12:58 1835/1838 ブナグラ谷直上のルンゼ。 高さ5mの雪壁が残っており、バックステップでは 危険と判断、懸垂下降とする。 やまやろうが最初に下降、下部の状態を確認。次に Kのさん(J君の指導付き)。 ここで登山者二名に追いついた。登山道でない所を 降りようとしていたので「こっち、こっち!」と 軌道修正させたのだ。聞けば南又谷へ下降する 予定とか。 我々が道間違いを指摘するまで全く気が付いて いない。時間が時間だけに、このまま馬場島へ下る ことも提案したが、片貝方面に自家用車を置いて いるので登り返すと言う。 準遭難者と感じたので、住まいと名前を聞いて おいた(山岳警備隊に服装などの特徴を報告できる ように写真を撮っておくべきであった)。 13:31 懸垂下降終了。 13:38 1760/1766 ブナグラ峠。幕営跡あり。 折尾谷は白い、スキーで滑りたい。 明日の悪天は避けられないので少しでも先に進んで おこう。時間的、体力的に赤谷山までは無理の ようだ。 ブナグラ峠の全天球写真 15:04 2015/2016 赤谷山の稜線の急登を 詰めた。20mほどさらに上がった樹間の窪みに テントを張る。風が当たらない適地だ。 Kのさんは外で水を作りJ君がお喋りに加わるが、 やまやろうは寒くて外に居られない。 テントの中で独酌。 17:24 夕食はα米(ワカメ追加)、ふりかけ、 味噌汁(ワカメ追加)。 夕暮れは撮影タイム。東芦見尾根に沈む夕日を 被写体として、MX-1のシャッターを夢中で押す。 ゴールデンタイム。雪山は最高に美しい。登った者 しか味わうことができない感動の瞬間。やまやろう はその空間を写真に切り取り、ブログで発信して いきたい。 染まる後立。 最後の一閃。 18:43 寝る、疲れた。夜中に風の音。J君による と月も出ていたとか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/05/16 06:10:22 AM
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