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カテゴリ:家族
第4章ー「それぞれの道」 それから私はオーストラリアへ語学留学。彼女は高校生活最後の年を送り、卒業後就職した。 二人はまったく違う世界でそれぞれの人生を送っていた。 もちろんその間には二人ともたくさんの人と出会い、恋愛もした。 そう。私も彼女もすっかり卒業式の日の出来事など忘れ、何気ない平凡な毎日を過ごしていたのだ。 そして私は留学を終え帰国。もちろんすぐには職など見つかるはずも無くアルバイトをしながら就職のチャンスを探していた。 そんなある日、高校時代私が通っていた英会話学校の先生から電話が来て「面接を受けてみない?」と誘われた。もちろん断る理由など無く早速面接に行き、すぐに私の採用が決まった。時期が中途半端(12月)だったので、とりあえず3月までは非常勤として働き4月から正社員となった。それが今勤めている会社だ。 私は就職してから何度か会社近くで見覚えのある顔を見かけた。そう、彼女だったのだ。 後々分かったことなのだが、実は彼女は私の英会話学校と目と鼻の先の広告代理店に勤めていたのだ。 何度か道ですれ違う彼女を見て「あれ?あの子は・・・。」といつも思っていた。 そして運命の日は来る。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月06日 21時58分12秒
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