あの日から13年 風の寒さや!
拾ヶ堰にて (11日撮影)青空が広がりましたが風は冷たく感じます田園地帯から望む北信濃~越後の山々************************* あの日から13年 ***********************東日本大震災から13年が経ちました。政府はハード面での復興はおおむね完了したと述べていますが、心のケアなどソフト面での対応は遅れているようです。原発事故が起きた福島県では7市町村で帰還困難区域が依然として残り、全国で2万9千人の方々がいまだ避難を余儀なくされています。大事故を起こした原発では昨年からタンクにたまった処理水の海洋放出が始まり、困難が予想されるデブリの取り出しはまだ先が見えていません。そしてこれらの廃炉作業は今後数十年先まで続きます。廃炉への道は長く、これから生まれてくる赤ちゃんにも成長したら後始末をお願いしなければなりません。想像しただけでも心苦しくなります。(当時の新聞) 今年の元旦に発生した能登半島地震はその被害の大きさや地面の隆起に(1分間で最大4m隆起した)びっくりしています。半島の中ほどに北陸電力の志賀原発がありますが、今回の地震の影響で原子力規制委員会の再稼働審査は長期化する見通しです。その志賀町には自然が作り出した景観「能登金剛」があります。余談ですが松本清張の小説『ゼロの焦点』でラストシーンの舞台となった断崖絶壁です。さらに北上して能登半島先端の珠洲市では(最近の報道で知りましたが)2か所で原発の建設計画がありました(2003年反対運動により計画は凍結)。能登半島地震の震源地である珠洲市に、もし原発が建設されていたとすれば背筋が凍りつく思いです。(雪面の木漏れ日)******全国20の地方紙が原発政策の在り方について実施した合同アンケート****** ・ すぐにでも廃炉 + 積極的に廃炉し脱原発を急ぐべき 脱原発は……2023年 35.7% → 2024年 44.1% ・ 増設、建て替えなど積極的に原発を推進 + 既存の原発は維持+ 運転延長は控え基数を減らしながら活用原発容認は……2023年 56.6% → 2024年 48.0% ( 信濃毎日新聞の記事より引用させていただきました)原発容認・推進は電力費高騰やエネルギー不安に乗じて岸田内閣が原発推進を掲げた2023年は半数を超えていたのですが、能登地震が発生した2024年は一転して減少しています。確かにCO2の増加や電気代・燃料費の高騰はつらいことですが、一旦原発で重大事故が発生し放射性物質が大量に漏れたら悲惨な状態になってしまいます。13年前に目に見えない恐怖と不安の中で避難した人々の姿を忘れることができません。今年の能登半島の地震のように道路が寸断され港や空路が使えない状況ではどうすればいいのでしょうか。取り返しのつかない世の中になってしまいます。地震の多い日本では脱原発を急ぐべきです。