今日はルロワずくしのワイン会
今日は、自身が主催するワイン会。テーマはなんとルロワ特集です。神田のイタリアンで会費13500円での開催で、12人集まりました。ワインは最初から最後までずらりとルロワずくしなのだ。1) N.V. Duval Leroy Champagne Brut2) 2006 Domaine Leroy Aligote3) 1996 Maison Leroy Bourgogne Blanc4) 1996 Maison Leory Puligny Montrachet 1er Cru5) 1996 Domaine d'Auvenay Auxey-Duresses Les Clous6) 1999 Maison Leroy Cote de Beaune-Villages7) 1995 Maison Leroy Cote de Beaune-Villages8) 1990 Maison Leroy Cote de Beaune-Villages9) 1983 Maison Leroy Santenay10) 1982 Maison Leroy Savigny Les Beaune Vergelesses11) 1996 Domaine Leroy Pommard Les Vignot12) 1996 Domaine Leroy Nuits Saint Georges Bas des Combes泡までもルロワ!ってただ名前にルロワって付いてるからいれてみただけ。ピノ主体の泡とのことなのだがあまり赤果実の個性が詰まってなくて薄い凡庸な造り、瓶熟期間が長いのかブリオッシュの香りはしっかりありますが、ドサージュ多めで、酸が緩くなって締まりのないテイスト。ルロワの前座にするには役不足。2)はアリゴテのドメーヌ物。果実が熟してトロピカルなフルーツの個性と白い花のフローラルさが主体、樽は意外にも控えめ。味はフルーティ、ジューシーなまろやかさがあって酸が緩く、全くアリゴテとは思えない。果実味の中身が詰まっていて、ワインとしては充実した旨みがあります。ブラインドだったらヴィオニエ?コンドリュー?って思えなくも無いかな。3)-5)は96年の白比較。3)ACブルゴーニュは正統派なシャルドネって感じ。複雑味は物足りないけど、きれいに熟成したバランスのよいお味。ヒネ感なし。4)ピュリニーの1級。これは3)と別次元の複雑さ。りんごの蜜、フリンティなミネラル、ナッツ、タルト。果実が良く熟して旨みもたっぷり。奥行きがあって常温でじっくり味わえる、真っ当なグランヴァン・ブルゴーニュの風格。5)ドヴネのオークセイ1級。火薬のようなどぎつい火打石香、ドヴネ節全開です。中身の複雑度は4)に劣るが、味わい的にはピュアーでスタイリッシュ。一度飲んだら、これがドヴネだねと思い出せそうなくらい忘れられない個性です。3-5)は実質15年ほどの熟成をした白なわけだがどれもヒネ感なく、いい熟成のしかたをしてました。明快な比較になって白までで会が盛り上がりました。6)以降は赤。6)-8)はオートコートの垂直比較。6)99年はなめし皮、アミノ酸、など少し熟成が入ってきたかな位。7)95年は果実が充実していて逆に99より若いと感じる程熟成の気配が少ない。8)90年は湿った落ち葉や土きのこなど、少しエロさがでてきたいい按配の熟成。どのHCBもブラックベリーや控えめな樽の個性があってとてもHCBのクラスと思えないほど中身が充実してちゃんと飲み応えもありました。9)-10)は熟成したメゾンもの。9)サントネは紅茶や腐葉土の個性が出てきて心地よい熟成香。酒質はHCBよりも軽い、ちょっと癒しの個性。83とはいえ萎びた印象が無い。10)サヴィニ1級は9)より詰まってます。さすがに1級。鉄分をつよく感じるミネラル感。果実味もまだしっかりして各要素がうまく溶け込んだ旨み。熟成ブルゴーニュはこうでなくちゃねというお手本のような味でした。11-12はいよいよ赤キャップ。11)ポマール。ここまでとは別格の果実の凝縮度。村名なんだけど並みの作り手の特級クラスよりも複雑かも。甘みのあるブラックベリー、ロースティな樽、鉄っぽさ、スパイスが効いた複雑な香り。独特のビオっぽいヒネ感やブレットな漬物系はまるでなく、とても心地よい香りです。酸とタンニンの乗りもよく果実味だけが勝ってるようなでもない、各成分が高い水準で調和しアフターが長いです。12)ニュイサンジョルジュ。11と似た構成で、ポマール、NSGの村の差が区別つかない。11,12ともに村ならではの個性というより、これぞ赤キャップ節だといわんばかりの個性で、もう赤キャップは村がどこって考えるのは無駄無駄。関係ないよ。どれも旨い。ということで、ブショネも劣化ワインもなく面白いほどに比較できて大満足の内容でした