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2006/05/25(木)21:48

ナレーターとはなんぞや?

仕事バカ一代(30)

今日は、ウーを実母に預けて録音に行きました。 何だそりゃと、お思いでしょ。 私の仕事は、人に説明するのが難しいんだなあ。 「声で表現する」ものなら何でもやってます。 若い時は、地方局ですが、顔出しのアナウンサーもやりました。 スポーツ中継、報道、リポーター、番組アシスタントと経験させてもらいましたが、 一番好きな仕事が、原稿を読む事だとわかったのです。ニュースもいいけど、朗読 やCM、企業や学校、博覧会や、あらゆる展示会場などで流れる音声ガイドなどを 丁寧に仕上げる時が私の至福の時間です。 さらに、皆さんの身近なところでは、テレホンサービス、バスや電車で流れる 「次は、○○、○○でございます」などもあります。某金融機関のCD機を利用さ れてる方は私の声の指示を(うっとうしいなんて思いながら)聞き、画面をタッチ されてるはず。 タレント事務所に籍を置きつつ、たいへん地味な表現者なんです。 名前も出ません。よく、言われるのが 「はよ、ラジオやテレビに出れたらいいなあ、がんばってね」 うーん、出てるんだけど、仕事のジャンルがちがうんだってば。 でも、いちいち説明もしません。 で、今日はあるメディアのニュース映像につけるナレーションでした。 環境問題、子どもの安全についてなど扱いました。 別のナレーターが、あの池田小学校の事件について読み上げた時、私は胸が苦しく なりました。今までも、悲惨な事件や事故、災害に出会うたび、動揺せずにこの原 稿を口に出せるだろうかと感じたものです。 ウーを授かってからというもの、子どもが犠牲になったニュースを見聞きすると、 他人事に思えず号泣してしまう事が増えました。もし、ウーの身に何かあったらと 重ねてしまうのです。きっと、世の母さん達も同じじゃないかなと想像します。 自分の出番を待ちながら、テンションを取り戻すのに必死でした。 そして、興奮をかくそうとするあまり、あせってNG連発してもーたよ。 ふう、いかんいかん。 先日テレビでやっていたドキュメント。小児心臓外科や新生児集中治療室の場面で 私はウーを抱きしめながらフェイスタオル一本湿らせたほど嗚咽したんです。 自分達親子の体験ともろにかぶってしまいましてねえ。 こういう番組のナレーション、今の私には平常心でやりこなせる自信がないなあ。 仕事なんだから、どんな時にどんな内容のものがきてもできないとダメなんですが。 と、まあ、今日は私の仕事について書いてみました。 少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。 では、皆さんおやすみなさい。

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