カテゴリ:株式投資
アメリカの製薬業界の方と毎日話していると、凄いなあと感心することが多い。機動力も資金力も、製薬会社の規模も、新薬の開発力も欧米の方が圧倒的なのです。以前に自動車業界はなぜ日本が強いかという駄文を書きましたが、製薬業に関しては欧米がアジアや他の国に比べ圧倒的に強いのです。
車や電気製品では日本を始めアジア諸国が健闘しているのですが、製薬に関してはアジア諸国は欧米とは比較になりません。これは製薬産業の持つ性質によると思うのですが。 製薬業というのは普通の製造業のようにまじめでよく働く労働者がいればなんとかなるというものではありません。基礎的な研究開発能力とその国の医療を巻き込んだ臨床試験の体制が重要です。前者にはリーダーシップを持った多くの研究者が必要だし、後者には臨床治験ができる医療体制が必要です。この2つを持っているのは残念ながらEUかアメリカしかありません。最近は日本で基礎研究が終了した薬でも臨床治験をまずアメリカで最初に行うぐらいなのです(日本は臨床治験が非常に遅い国なのです)。 国によって向いている産業と、向いていない産業があるのではないかと思います。 そういう意味からいうと、企業活動というものもその国の文化や習慣の影響は大きいですね。 PSアメリカのスーパーのレジのスピードを見ていたら、オオゼキの店員を連れてきて実演を見せてやりたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2005 02:23:43 PM
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