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最近読んでいる本で「兜町戦史」榊田望著、ダイヤモンド社、1995年発刊、が面白いです。これは文字どうり日本の証券市場の歴史を描いた力作です。
著者はダイヤモンド社で編集長を勤めた後に、和光証券のファンドマネージャーとして活躍された人です(こういう経歴も今では考えにくいですが)。 日本の証券市場の変化が時代変遷とともに書かれています。タイトルからだと仕手戦等が集中的に描かれていると思われますが、実際はかなりデータ中心に客観的に書かれた本です。 昭和24年12月に東証が再開されてから平成5年のバブル崩壊までが描かれています。その時代の株式市場の状況を描くとともに、投資信託がいつ開始となったか、外人の株式自由参加はいつから認められたか、増資はいつから額面増資ではなく、時価増資になったか、等等の説明も加えられています。 昭和33年からの岩戸景気の3年間で一番値上がりしたのは本田技研で51倍などというマニアックな情報もあります。それぞれの年で上がった銘柄のランキングなどもあるので面白いです。どういう年でも1年で4-5倍に値上がりする株というのは存在するんですね。 読んだ一番の感想は、やはり時代時代にあった成長領域、注目領域があるということですね。銘柄も大切ですが、まずセクションを選ぶことが大切と思うようになりました。 10年前に書かれた本なので図書館等で手に入れるしかないと思いますが興味あったらぜひ読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 18, 2006 12:09:35 AM
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