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テーマ:見仏(けんぶつ)(40)
カテゴリ:見仏(けんぶつ)
こんばんは~。 夜も更けてまいりました。皆さんいかがお過ごし?寝てる方はおやすみなさい。いーぴんです。 今回は、仏友のguliguli7さんのお勧めでもある 東大寺法華堂(三月堂)の秘仏、 執金剛神像(しゅこんごうしんぞう)の特別開帳に行ってきました。 この秘仏公開は一年に一回この日だけ。 え~。秘仏公開とは何ぞや!という方もいらっしゃると思いますので、少し説明しますと。 そのお寺の本尊など、普段は見せてもらえないのですが、年に一回(執金剛神像など)特別に 一般公開してみせていたただけるという、ありがた~い(?)お寺の厚意でございます。 中には、60年に一回だとか、住職交代時にだとかというのもあります。 なので、住職自身も一回も本尊を見た事がないということもあるみたいです^^ 全く公開しない秘仏とかもありますが、そういうのは是非みせていただきたいですね~。
さて、16日は土曜日だし観光客の多い東大寺という事もあって、秘仏見るのにもすごい並ぶ んじゃないかと心配していたのですが。12時過ぎに法華堂に着くと、思ったよりも参拝の数も 少ない。 受付で、今日だけ書いていただける、秘仏執金剛神の朱印をもらい一人悦に入る お堂内は、さすがに以前来た時よりも拝観の人数は多い、100人くらいは入ってたのかな? 本尊の不空羂索観音は相変わらずの存在感を示し、しばし拝観者の動きを止める。 秘仏の執金剛神像はその不空羂索の背中側に祀られています。 お坊さんの説明によると、背後というのは誰でも弱いので、本尊の不空羂索の背後を守るた めに祀られているのだとか。確かに不空羂索と執金剛神像は背中合わせに祀られているので あながち後付けな理由ではなさそうだ(^^;) 40人くらいの人だかりが像の前に出来ているが、割と簡単に、御開帳の執金剛神像に近づ 事がで来た。さすがに秘仏だけあって、1200年ほど前に作られたとは思えないくらい彩色が 残っています。ちなみに今現在皆さんが見る、茶色くすすけたようになっているブツたちも、作 られた時は大体金ぴかだったり、カラフルに彩られたりしていたわけです。 秘仏は大体厨子の中に入っていますから色の持ちが良いのでしょうね。 像の手を握り締めた時に浮かぶ手首の血管がやけにリアルで。。。こういう生々しい表現が出 来る仏師はやはり特別な才能があったんやろうな。 ウエストは細く、必要以上に腰のひねりが強いので、やけに力感が増しているように思う。 顔は仁王の原型になっているのもうなずけるほど、鋭いにらみをきかせている。 あまり一度にゆっくりは見ていられないので、とりあえずお堂正面に移動する。 移動中、不空羂索や四天王の普段は見れない横からののアングルを楽しむ事が出来る。 不動明王の横から見た左目(向かって右目)の感じがすごく慈悲深い目をしているなという事 に気付いてちょっと感動した。正面から左目(向かって右目)はしかめているのだけれど。。 広目天は何か考え事をしてそうだし。間近で観れるのはなかなか発見が多い。 そしてなんといっても、不空羂索は異彩を放っていますね。宇宙人だわ、、 他は全部人間っぽいんだけれどね。。 その後2周ほどお堂の中を周って、このお堂を建てた良弁上人(ろうべんしょうにん)の 坐像がある開山堂に向かう。 開山堂はお堂自体が小さいのもあって、少し人が並んでいますが、 見るものが良弁上人坐像だけという事もあって、人がはけるのも早いので、割りとすぐ見れま した。実在のお坊さんの像というのはあまり興味がないのですが、特別開帳という言葉に弱い (笑)実際、これといった感動はなかった。。。。
次は、これまた、特別開帳の俊乗堂。 こちらは、東大寺中興の祖、重源上人(ちょうげんしょうにん)の坐像と、 快慶作の阿弥陀如来像、愛染明王。 重源上人の像は快慶作といわれているらしいですが、ハッキリしていないそうです。 何故か!?、、あまりに不細工だからだそうで(笑) 確かに、脇にある阿弥陀如来像の秀逸さは抜群ですからね。 気品ありすぎで、一体どうやったらこんなものが作れるのか。。。 快慶の作品をいくつも見ていますが、この阿弥陀は何か違うような。。。 静の中に動があるというか。。 綺麗で上品で艶があって。。。とにかく、しばし動きが止まりました 俊乗堂の向かいにある行基堂は開け放しで、拝観できるようになっています。 もともと、ここに重源上人坐像がおかれていたらしく、ここから俊乗堂に移したので、 ここが行基堂になったのだとか。。 行基は開け放しで、重源は秘仏扱い、、この違いは何?
隣りには念仏堂。中には地蔵菩薩坐像があります。 地蔵菩薩の坐像というのは珍しいかな。。たまに見ますけど、大体立ってますもんね。 お地蔵さんは。
といったところで、時間もおしてきたので薬師寺に向かう。。
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