文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2007/04/24(火)08:19

アメリカの衣料品販売最前線

星新一さんの作品にたしか、朝おきるとその日の気分に合わせて体にぴったりの服をロボットが作ってくれる、そんなシーンがあった。 それを思い出した。 さる3月に米国・フィラデルフィア空港にオープンした virtual fitting room(仮想試着室)のことを読んで。 (4月20日付『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙) http://www.csmonitor.com/2007/0420/p11s01-lign.html テロ対策で、武器を持っていないか着衣のまま検査する器械が開発されたが、これを使えば体形まで見えてしまう。 それを応用して Intellifit 社がつくりあげた自動採寸装置。 着衣のままでスキャンしてもらうと、わずか10秒で身体のいろんな場所の寸法を200ヶ所も自動計測してくれて、その記録のプリントをもらえる。 Intellifit 社は衣料品販売業者。自動採寸結果と照らし合わせながら注文すれば、試着ご不要というわけ。 そのためには衣料品そのものがミリ単位の正確サイズである必要がありますが。 http://www.intellifit.com/Intellifit/AboutUs.aspx (↑ 自動採寸ブースの写真) そこまでやるか! という試みも紹介されていた。 実際の衣服を試着して自分が鏡で見て決めるのがこれまでの常識で、 ひとの意見を聞くとしてもショッピング仲間か店員さんどまりだったところを、 試着は画像合成で済ませ、その画像をインターネット上にアップして、そこにアクセスしてくるまったくの第三者の意見をもらうというシステム。 今年はじめニューヨークで IconNicholson 社が National Retail Federation(全国小売業連合)の大会で披露したもの。 もっとも、画像処理がうまくいかずネット上にアップするのにも時間がかかりすぎて、じっさいに衣料品店などで使える段階にはないそうだが、 そんなの、日本人に頼んでいただければ、即座に改良して実用化してしまえるだろう。 いわば「高級プリクラ」のノリか……。 衣料品店の客寄せにはピッタリではないか。

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