|
テーマ:■ヨガ・ピラティス■(2563)
カテゴリ:YOGA
昨日から引き続き
白隠さんのこと書いた 『白隠を歩く』から 『夜船閑話』と健康法について。 徹底した悟り後の修行に励んでいた白隠さんは 過度の修行と師の看病にために身体に変調が表れてきました。 『白隠年譜』によると 「頭脳暖にして火の如し」 「腰脚冷ややかにして氷の如し」 「両眼常に涙を帯ぶ」 「陽に向えば自然に怖れを生じ、陰に向かえば覚えず憂を生ず」 「食消化せず」 「衣に暖気無し」 など・・・ 12の症状が現れたそうです。 白隠さんのこの「禅病」は、肺結核とも、ノイローゼとも言われているようですが 定かなことはわからないそうです。 宝永七年(1710年)の正月 ある人の勧めで、京都の郊外、北白河の山中に白幽子という 秘伝を修している仙人を訪ね 「禅病」を治す方法を請うと 白幽子は「そのような禅病は、鍼、灸、薬でも治すことができない 内観の秘法によるしかないと」説いたそうです。 そして 「散歩逍遙(しょうよう)し務めて腹をして空からしめ、腹の空なる時に当て即ち静室に入り、 端坐黙然(たんざもくねん)として出入りの息を数えよ。 一息よりかぞえて十に到り、十より数えて百に到る。百より数えて将ち去て千に到りて、 此身兀念(このみこつねん)として比心寂然たること空虚と等し」(『夜船閑話』) と説いたといいます。 この腹式呼吸による数観測を行ないながら 心気を気海丹田を満たしていくのが「内観の秘訣」なんだそうです。 この白幽子は 天文・医学・道術に通じていて 岩窟の中で生活し その岩窟には、生活道具はなく ただ机上に『中庸』と『老子』と『金剛般若経』があるだけの不思議な存在の人物だったようです。 でも、このシンプルさ 医学に精通しているところ シヴァーナンダさんに似ているような気がします。 つづく・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.06 01:52:17
コメント(0) | コメントを書く
[YOGA] カテゴリの最新記事
|