一昨日日曜日、そろそろ夕方散歩に出ようかと思っていると、

　　　パラパラと雨が降っていることに気付きました。

　　　空は大げさに暗くないし、大した雨ではないけれど、カッパなしでは歩けないかな・・・。

　　　しかし、西の空がずいぶん明るく光っていたので、

　　　塩屋の砂浜へ行けばなんとかなるかも・・・と期待しながら車を走らせました。

　　　たとえ雨が止んでいなくても、砂浜ならチャチャーっとチッコを済ませた後、

　　　ダッシュで車に戻ることができるからね。

　　　良い予感は的中しました

　　　砂浜に到着すると、

　　　影が出来るほど太陽が姿を現してくれました

　　　　「さすが大ちゃん、持ってるねぇ」

　　　この砂浜は南北に長いので、いつも 「どの辺りを歩こうかな～」 と

　　　その日によって決めています。

　　　バーベキューなどで大勢が集まっている範囲は避け、

　　　前後に車が止まっていないような場所を探します。

　　　この日は砂浜のだいたい真ん中辺りを選んだのですが、

　　　ちょうど車から下りた所に

　　　ステキなものを見つけました。

　　　うわぁ～懐かしいなぁ。

　　　大ちゃん、コレ何か知ってる？

　　　傘は傘でも 「相合傘」 と言ってね・・・自分の名前と好きな相手の名前を並べて書くんよ。

　　　小中学生の頃には、教室の机とか黒板とか色んなところで目にしていました。

　　　こっそり 「両思い祈願」 のつもりで書いてみたり、

　　　時にはクラスメイト（たいていやんちゃな男子）が冷やかしで書いて、

　　　「違う、違う」 と本気で怒りながら否定したり。

　　　今でもこういうことをする人がいるんだね・・・なんだかとっても微笑ましい

　　　このまま見ているだけっていうのもつまらない。

　　　幸い名前の部分を踏み消していることだし、

　　　ちょっと使わせてもらおうよ。

　　　大ちゃんの彼女・・・と言えば、　　　

　　　真っ先に浮かぶのが同い年である白柴のまりちゃん。

　　　小さい頃から相性が良く、家族公認の仲です

　　　中央公園でお友達になった年下のすずちゃんは、大ちゃんと本当によく似ていているし、

　　　小学生のお兄ちゃんから 「将来すずと大ちゃんが結婚したらいいのに」 とまで

　　　言ってもらったことがあるしね。

　　　ふたりとも大好きな女の子だけど、

　　　・・・ってのもありじゃない？

　　　大ちゃんの気持ちはさておき、私はひとりにやけながら歩きました。

　　　雨上がりの砂浜に、私たちカップルの足跡を残しながら・・・。

　　　ウキウキ気分で歩いていると、

　　　大ちゃんの影がより一層濃くなっていることに気付きました。

　　　私は念のためカッパを腰に巻いていたのですが、全然必要なかったです。

　　　こんなに大ちゃんを照らす夕日は

　　　とってもキレイ

　　　空の神さま、本当にありがとうございました。

　　　ここまでの展開で十分気持ちが満たされ、幸せいっぱいだったのに、

　　　神さまは大きな虹までプレゼントしてくれました

　　　うわ～こりゃ出来すぎやわ。

　　　虹を見ると、大好きな誰かに伝えたくなりませんか？

　　　大昔、私も夫に電話をしたことがありました。

　　　　　「〇〇君（当時は名字）、今東の空に虹が出てるよ。」

　　　結構ドキドキしながらかけたのに、

　　　　　「さっき仕事からの帰り道で見た。」

　　　という返事にガクッときたっけ

　　　大好きな大ちゃんと幸せなひと時を過ごした後、車へ戻ると、

　　　車の後ろに落書きが・・・

　　　一気に気持ちが冷めてしまいました。

　　　以前から落書きがあったのは知っていたので、

　　　わざわざそこに車を止めなくてもいいのに・・・いやそういう問題ではなくて、

　　　そもそも落書きしたらいかんでしょうがぁ

　　　砂浜に書かれた微笑ましい相合傘に始まり、

　　　道路に書かれたけしからぬ落書きに終わった日曜日の夕方でした。