ようこの部屋

今ベルギーでは利子がとても低い。安い銀行に行くと、20年で4％くらい。ちなみに銀行のインターネット口座にお金を預ければ、利子が1.9％。
ということで、私の周りでは今、空前のマイホーム取得ブーム。もとからベルギー人はマーホーム取得の情熱には定評がある。ベルギー人は生まれたときに、おなかにレンガが入っている、といわれるくらいである。
会社でももうすぐ結婚する人、結婚しないけど、付き合っている彼女と同棲したい人、去年投資のために、賃貸アパート数件買ったけど、なぜか自宅は持ち家でない人、などなど、みんな買う物件を探している。ベルギー人のシングルマザーの友達で、お金がないないと言っていた友達までアパートを購入したので驚いた。
引っ越したい人で、ある程度の収入や貯金がある人は、みんなマイホームが欲しいみたいで、賃貸アパートは借りる人を見つけるのがだんだん難しくなっているらしい。
私たちは引越しを決めたのが4月なので、6月までは家賃を払わないといけない。でも、大家さんに（夫のお祖母さん）、もし新しい人を見つけたら、6月は払わなくていいよ、と言われていた。でもお祖母さんは、不動産屋は高いので使いたくないと言う。でも支払いは1か月分の家賃だから、1ヶ月空いてしまうより、効率的なのでは、と思うけど、お年よりは頑固。
だから、無料で張り紙をできるようなところや、ネット上で広告をした。もちろん
アパートの玄関のところにも張り紙をした。
でも、電話してくる人、みんな収入が不安定な人、きちんとしてない人ばかり。名前を聞いても、ファーストネームしか言わないのは、すごく変だ、と夫も言っていた。皆さん、激安物件を探しているみたいで、家も立地や大きさを考えると、提示している家賃はかなり安いほうなのだが、それでも値切ろうとする。結局彼らは、もっと安い物件を見つけてしまった。
先日は、生活保護を受けている、無職のシングルマザーの人までやってきた。こういう人を受け入れてしまうと、なかなか家賃を滞納しても、追い出すのは難しい。知り合いで、花屋に店を貸している人がいるが、家賃を滞納して1年たっても追い出せないでいる。弁護士の費用もばかにならないそうだ。
憂鬱な状況が続く中、もうすぐ6月。まさか今から、6月から入居なんて奇特で定収入のある人は現れないだろうから、やっぱり6月の家賃払わないといけないか～。