|
テーマ:仕事しごとシゴト(23336)
カテゴリ:仕事のこと
就活に向けて印象を良くするために歯をきれいにしたいという大学生の男の子が私の担当になった。
口の中を見ると歯並びもきれいで虫歯も1本もない。 しかし、虫歯がない=当然歯医者にも長い間行ってなかったということで、虫歯はないが歯石が恐ろしくたくさんついていて着色汚れもつき、お世辞にもきれいな歯とは言えなかった。 歯磨きをすると少しだけ歯ぐきから出血しますと言われたが、私が磨くとみるみる口の中が血だらけになった。 つまり、今までは隅々まできちんと磨けていなかったということになる。 今はいわゆる「歯肉炎」という状態であるが、このままだと歯周病が徐々に進行する心配もあるので、歯ぐきの検査から始まり、歯磨き指導、歯間ブラシの指導、歯石取りで何回か通院していただいた。 途中就活で東京へ行ったりされ、通院が1ヶ月開くことがあったが、通院が開くと前回歯石を取ったところにまた新たな歯石がついている・・という状態で来院されるので来院のたびに磨き残しチェックやセルフケアのチェックが必須だったが、ようやく自信を持って就活していただけるきれいな歯になった。 今日で最終という日、彼から「来週から母がお世話になりますのでよろしくお願いします」と言われた。 どうやら息子の歯が段々きれいになり、家でもせっせと歯のケアをする息子の姿を見たお母様が、私もきれいにしてもらいたいと予約を取ったのだとういう。 そして次の週、今度は彼のお母様の担当にもなった。 大学生のお母さんということで年齢は私の少し上くらいのかわいらしい雰囲気のお母様。 さずが親子!歯石の付き方が良く似ていて驚いた。 お母様は歯ぐきの少し深いところにも歯石が付いているので今も通院中なのだが、先日「今度、娘も来ますので・・」と言われた。 話を聞くと息子さんとお母様の2人が歯医者で歯石を取ってもらったり、歯のお掃除をしてもらうと気持ちいいという話をしていると、今度は娘さんまでもが私も行きたい!と言い出したらしい。 うちの歯科医院は奥様からの紹介でご主人が来院されたり、お友達からの紹介で来院される方が意外と多くいらっしゃり、私もご夫婦お2人を担当させていただいている患者さんもいるが、こんな風にご家族の方が順番に来てくださるのはとても嬉しい。 特にお母様は少し歯周病が進行されていたため歯石取りには時間もかかり、来院のたびに多少の痛みも伴っている。 痛い思いをして下さっているにもかかわらず、それでもきれいになっていくのが嬉しい、気持ちがいいですと言ってもらえるということはこの仕事をしていて、とてもやりがいのあることだと実感した。 以前同じ職場で働いていた若い歯科衛生士の同僚が「あの患者さんのような口の人とはチューとかできないですよね~」と、口がきれいor汚いをチューできる口か、チューできない口かということでたとえていた。 最初は「なんという たとえや!?」と思っていたが、良く考えると非常にわかりやすいたとえかも知れないと思った。 それ以来私は常に患者さんを「一般的に見てチューできる口のレベル」に仕上げることを目標に日々心がけながら仕事をしている!?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月26日 01時15分52秒
コメント(0) | コメントを書く
[仕事のこと] カテゴリの最新記事
|