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0歳から小学生までの読み聞かせ絵本

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そうたろう8345

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November 3, 2006
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カテゴリ:書店員のつぶやき
このブログでかくべきかどうか迷ったんですが、
やっぱり、いい本だったんで紹介させてください!

キャプテンはつらいぜ』って読んだことありますか?
キャプテンはつらいぜ


昭和40年代生まれ以降の人は、ご存知かもしれません。

現在30歳代の人には少年少女時代がリアルに描かれているんで
なつかしいな、と感じるはず。

最近、また復刊されたので、改めて読み返したのですが、やっぱりいい話ですね。

今の子どもたちには通じるテーマなのかな、
と心配だったのですが、
僕の店でも順調に売れているし、

図書館の検索サイトを見てみても、
結構、貸し出しに出ていますね。

小学校4年生くらいから十分楽しめる内容なんで、
このブログではオススメ本ではなく、
「ほのぼの日記」というカテゴリで紹介させてください。

時代は昭和50年代。

インベーダーゲームなどが登場するんで、そのくらいの頃でしょう。

不良とかツッパリも登場します。

一言でいうと野球を通しての少年少女たちの成長物語です。

オンボロ少年野球チーム「ブラックキャット」が困難に立ち向かいながら勝ち上がっていくというお話。

知らない方のために登場人物を簡単に紹介します。

長谷川勇(はせがわゆう):主人公。小学校5年生。運動神経抜群。ブラックキャットのキャプテンに選出される。自宅は中華料理屋「たこ松」。学習塾「麦塾」に通う。

秀治(ひでじ):不良と交流し、ぐれているが、勇の熱心な誘いでブラックキャットに入団。剛速球投手として活躍。

ゴロさん:おんぼろ学習塾「麦塾」の塾長。のっぽでやせ。25歳。教師を目指し、浪人中。ブラックキャットのコーチ兼精神的支柱でもある。不良仲間から秀治を奪還。

ケン:秀治の不良仲間。応援団長として活躍。

ゴロさんっておんぼろ学習塾の塾長がいい味だしてるんですよね。

夏休みの宿題をやらない秀治に、ゴロさんがいった言葉が、
どうして人間が学び続けるのかということを
わかりやすく諭しているシーンがあるんですけど、考えさせられますよ。

以下引用。

「夏休みの宿題の話題が出た。

『宿題なんてどうでもいい』

という秀治にゴロさんはおっかない顔をしていった。

『勉強ってのは、大切なんだ。勉強ってのは人間の智恵だからね。

勉強するってのは、人間の智恵を自分のものにして、人間らしい生活を求めていくことなんだぜ

『野球だって、人間の智恵が生み出したものなんだぞ。

ばかはばかなりに生き延びていく、なんて、そんな、人間を馬鹿にした考え方から、
どうしてスポーツが生まれてくるんだ。

いいか、秀治、俺たち、みんな、人間としての可能性の塊なんだぞ。

おまえがエースになったのも、ケンがコーチになったのも、
そのでっかい可能性のほんの一部なんだ。それがすべてじゃない。

勉強を馬鹿にしたり、あきらめたりするのは、
自分の可能性を、自分でつぶしてしまうことなんだぞ。
自分で自分をつぶすなんて、そんなひどい話はないだろう?

俺たちの将来、ほんとの人間の生活は、
もっともっとひろびろとして、でっけえものなんだ』

引用おわり

いかがですか?

勉強するってことを
根源から考えさせる文章だと思いませんか。

児童書って、
ディープな世界なんですよ。





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Last updated  November 4, 2006 12:00:26 AM
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