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テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:BOOK REVIEW
92年リオで開かれた環境サミットに参加し、スピーチを行った12歳の少女によるスピーチ。少女は子どもが参加しないのはおかしいと思い、地元の支援で、環境サミットに参加。運良くスピーチするチャンスを議長から与えてもらった。しかし、与えられた時間はたったの6分。わずかな時間の中で、少女は何を訴えたのか。 サミットでは感動を巻き起こし、涙を流した人々もいたと評されるこのスピーチ。その内容は環境問題の深刻さを訴えただけではない。最も強調されたのは環境問題の原因となった大人たちの行動である。私が特に共感したのは「なぜ、あなたたちは、私たちにするなということをしているんですか」。私も幼いときから、今日に至るまで、このようなことが日常茶飯事に引き起こされていることに対し疑問を感じてきた。だから、私が信用できる大人は少なかったし、きれいごとをつらつら述べる人間、このような大人には絶対なりたくないと思ったものだ。きれいごとが一切ない少女のスピーチ。冒頭に述べられるように確かに「ウラもオモテもない」のである。詳細は本書にあたってほしい。 こうして、少女のスピーチは伝説となった。このように考えてみると、子どもから遠ざかれば遠ざかるほど、真実から遠ざかっていくような気がしてならない。素直な疑問から遠ざかるにつれて、世界は抽象的かつ虚偽である言論に基づいた行動に満ちていく。このような世界にしてはならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月13日 23時20分11秒
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