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2011.10.28
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カテゴリ:本のはなし

読書日記ですノート

近藤史恵さんの、整体師シリーズ、3冊です。

       


■カナリヤは眠れない  ■茨姫はたたかう  ■Shelter

チョット変わった整体師の合田力先生と、週刊誌の編集者である小松崎が
中心となった、人間模様あふれる、ライトなミステリー。

体のゆがみは、心にもつながっているようで。
力先生は、「身体の声を聞く」ということに長けてますねきらきら
施術している記述を読むと、とっても気持ちよさそうで、
「あー、整体行きたい!施術してもらいたいっ!!」という気分になりますスマイル

合田接骨院には、受付に2人の美人姉妹がいて、この2人(恵と歩)も、
悩めるカナリヤなんですねひよこ

まず1冊目の「カナリヤは眠れない」では、今後重要な役どころになる人々を
大枠でさくっとえがきつつ、ひとりの主婦の話を絡めて行く物語。

比較的裕福な家庭環境で、主婦をしている茜。
姑とは、関係が悪いわけではないが、ストレスを与えられている。
夫はとても優しく、いたわってくれるので安心していられるはずだが、
なぜか漠然とした不安があり、それがふくらみ、眠れない日々が続く。
そして、以前陥った“買い物依存症”に、足を踏み入れていく。
そんな中、知り合いに紹介された「合田接骨院」を訪れる。

小さな雑誌記者の小松崎は、「若い女性の金銭感覚のおかしさ」をテーマに
記事のネタを探している。ある日、ひょんなことから知り合った歩に連れられ、
寝違えた首の治療のため、合田接骨院を訪れる。

小松崎からと茜からの、ふたりの視点から物語りは進み、やがて交差します。
ここからがまた、なかなか面白かった!



で、2冊目は「茨姫はたたかう」
童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。
でも、それって、実際にあったら“ストーカー”・・・?

品行方正に、正しく生きてきたが、対人関係には臆病な梨花子の話。
弟夫婦のできちゃった婚で家を出て一人暮らしになってから、
ストーカーの影に怯えていた。そして、周りの人々に支えられつつ、
ただ守ってもらうだけの人生に決別して戦う。

一人暮らしの周りの住人たちと、少しずつ築く人間関係もよかったし、
会社(書店)での立ち回り方とか、そういうのも色々考えましたねー雫

力先生の言葉にも脱帽。
「女の中には、臆病でいれば世界が自分を守ってくれる、と思っている人間がいる」
これだけ聞くと「ハァ?」ですが、確かに、この梨花子ってチョット、
違うかなーって思っていたのわからん

私は遅刻などせず、まじめに働いているのに・・・、と憤っている部分とか、
すぐ身近に居る同僚たちに心遣いもちっとも出来ずに、正しいからといって、
なんでもいいわけじゃないよねー・・・とか思ったり。

家のこともそうで、自分が出された風になっていることに不満があったんでしょうね。
勝手に“出来ちゃった婚”した弟夫婦が、妙に実家に馴染んでいることに、
すごく嫌悪感感じていたりするのも、とっても気持ちは分かるけど、ちがうかな、と。

でも結局、自分と全然違う隣人の女性二人との交流や、力先生のことばで
少しずつ変わっていく梨花子は偉いな、と思いました。
ストーカーは、思ったとおりの人物だったけど(笑)

で、3作目は「Shelter」
この話では、姉妹のお姉さんのほう、恵さんが中心に進んでいく話。
前の2作同様、小松崎からの視点も加わる。

1作目から分かっていたことだけど、恵と歩も病んでるんです。
恵は、男性と関係をもつことでしか、自分の価値を見出せない。
歩は、摂食障害。
この2人の姉妹の心の闇と、乗り越えるべき壁。

恵は、力先生や妹の恵に「中国へ旅行に行く」と嘘をつき、上京する。
そして、東京で出会った「いずみ」と関わることで、恵も事件に巻き込まれていく。

一方、小松崎も別の方向から「いずみ」に近づくことになる。
これ、なるほど、ですね。小松崎が記者であることが、
この物語を成立させていると感じました。

肝心の、姉妹の関係ですが、こちらは深いです。
一度は深く憎みあった2人が、よくここまで修復し、
お互いのことを思えるようになったと、感心するほど。
それほど、闇は深いです下向き矢印

そのことが、姉妹の心の病気の根源になったと思うので、
憎むべきは実は父親だと思うんですけどね。
ホント、深くて悲しい話です。

この“整体師シリーズ”、いまのところこの3冊なんですが、
また続いていきそうだし、ぜひ書いていただきたいです。
とてもテンポが良くて、さらっと読めて、面白い。

合田力先生のこと、もう少し突っ込んでくれるとうれしいのですが(笑)



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最終更新日  2011.10.29 10:14:20
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