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この前のお話の続きです。
奥さんと折り合いが悪く、離婚を考えていると自営業の中年の男性がご相談に来られました。 与乃登は早速守護霊を呼んで聞いてみた。 男 性「我らの末裔が、我らを滅ぼした、藤原一族の嫁になるなんぞ、許しておらん。今すぐ、別れるように助言してたもれ。」 奥さん側の守護霊が主張した。 すると、今度は社長の守護霊が出てきた。 女房装束を着たやんごとなき姫君が現れた。 女 性「我らの一族の嫁にふさわしくない者が、何を言う。臣下の者が厚かましい。出て行くよう進言してまいれ。」 あちゃー、代理戦争かよ。 与乃登は神前に二人の守護霊を並べた。 お互いに敵意むき出しだった。 与乃登「お二方とも良く聞かれよ。よろしいかな。神の許しがあって、夫婦となられたお方々。あなた方の出身一族の都合でいがみ合われては気の毒です。」 男 性「だから申しておる。別れて、我々一族のふさわしい所へ収まるべきだ。」 女 性「それはこちらが言うべき言葉。そなた達が言うなどとは、あり得ないことです。」 あぁ。なんということ! 与乃登「いいですか。あなた方は守護の資格を神様から頂かれたはず。それは、都合を押しつけることではないはずです。」 二人は押し黙った。 与乃登「ご夫婦は別れる意志はないのですよ。とにかく、仲良く協力できないのなら、御神霊に交代を要求しますよ。」 男 性「それは、困る。」 女 性「こちらが言うべき言葉です。」 与乃登「では、後ろに退きなさい。夫婦の意志に沿って、先祖から、新しい守護霊をお呼びしましょう。」 二人は渋々納得した。 与乃登は御神霊に内容をお伝えして、ふさわしい守護霊となる方々を呼び出してもらった。 やがて、奥さん側に女性の守護霊が、そして、社長側に男性の守護霊が出てきた。 与乃登「よくお越し下さいました。ご夫婦の守護をお願いできるのでしょうか。」 社長側「この二人は縁有る御霊。我らが守りましょう。」 奥様側「何もいがみ合うことが、二人の目的ではありません。本来の目的のために守護を致しましょう。」 与乃登「それでは、今までの守護霊さん達共々よろしく頼みますね。」 与乃登は奥さん側の天神様に事の経緯を報告して、さらなる守護と安寧を願った。 与乃登「社長、何とか収まりました。」 社 長「はあぁ、守護霊様同士が仲悪かったと言うことですか。」 与乃登「そうですね、たまにありますね。特に因縁深い方々だとね。」 社 長「ま、なんでもよろしいわ。女房が収まって、実家が口出ししてこないのなら。」 与乃登「様子を見てまた連絡下さい。」 社長は納得できない様子だったが帰って行った。 それからしばらくして電話があった。 奥さんが、気持ち悪いぐらい協力的で、実家もきついことは一切言わなくなったと言うことです。 婚家の家族と折り合いが悪い話はいくらでも聞くが、守護霊と出身一族の折り合いの悪さというのはどうしたらいいんだろうねぇ。 守護霊と言えども、元は人間だからすることは人間くさいよねぇ。 与乃登(よのと)の神霊心療室 与乃登の神霊心療室/ http://yonoto.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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