2007/05/30(水)21:22
『おおきく振りかぶって』 #7 「野球がしたい」 (5/25) 感想
“泣ける”と評判のこのアニメ。
本当に泣けます。
どっちのチームも一生懸命に野球して、一生懸命にチームの事を考えてる。
心をゆさぶる言葉が散りばめられてます。
でもね、プレイのシーンがメチャメチャ面白くもある。
打たれて自分を責める三橋はベンチに入れない。
痛いのは打たれた投手の方なんだと思う阿部。
自分の欲でアウトを焦った、ノーヒットノーランを取りたかった、俺の責任。
「お前が三星に未練タラタラだったから、はっきり差をつけて勝ちたかったんだよ。」
次は西浦の攻撃、4番バッターに回すため、とにかく塁を埋める。
そして限界に近い叶を疲れさせるため、待球(この字で良いのかしら?)が監督の指示。
最初のバッターは坂口は打ちに焦らず、チームバッティングを心がける。
坂口君、“もうけ”とか“良かった”とか心の中で素直に喜んじゃってる。
そうだよね、そう思うよね。
待球を見やぶるキャッチャーの畠。
ストライクをファールで凌いで坂口は、4ボールを選ぶ。
次のバッター・沖はデッドボール。
そして阿部、待球と思い込んでいるバッテリーの気持ちを逆手にとってヒット。
これでノーアウト満塁、そして4番バッターの田島。
マウンドに集まってゲッツーの確認をする三星。
一球目、今までよりも更に落ちるフォークで空振り。
二球目、同じ球で空振り、ツーストライク。
三級目にチェンジアップが来る、踏ん張ってバットに当てたボールはライトの地上ギリギリのフライ。
三塁走者はタッチアップでホームへ、一点。
次の走者はしかしホームでアウトにされる。
田島はベンチに入れない三橋の元へ行く。
「ノーアウト・満塁、一点しか入れられなかった。
4番バッターなのにカッチョ悪いけど、ベンチに帰れないことはねぇよ。
お前、全力出してんだろ、守ってればそれは分かる。
一緒に帰ろうぜ。」
このセリフには涙が出そうになりましたわ。
イヤイヤ、田島君。
そんなセリフが言える君は、すっごくカッチョ良いと思うぞ!!
次のバッター・花井はバント、疲れが足に来ている叶は1塁にボールを投げられない。
阿部はホームへ、ついに逆転。
田島が三橋をベンチに引きずってくる。
「俺がフライを落としたせいか?。」「せめてベンチの中で落ち込めよ。」、次々と三橋に声をかけるチームメイトたち。
三橋は思う、三星に未練があった、だけど・・・。
このチームメイトたちが三橋に声をかけるシーンで、また涙が出そうに。
身体を気遣って、コップにお水入れて三橋に渡しちゃったりするんですよ。
9回裏、最後の守り、三星は好打順。
三橋は4番打者に打たれた時に感じたことを阿部に話す。
自分の揺さぶりが間違っていたんじゃないと、自信を取り戻す阿部。
「良し、これで行けるぞ。」
最初の打者はファーストフライ。
次の打者もフライで打ち取る。
次は4番バッターの織田。
一球目全力で投げたボールはストライク。
三橋にはスピードのボールもあったんだと思う織田。
そうだったんですか。
コントロールだけじゃないのね。
恐くない、と思う三橋。
打たれるかも知れないとドキドキしてるけど・・・。
二球目はファール。
マウンドで勝負を楽しんでいる。
そして三球目、ストライク。
ここで本当のエースになる。
三星のメンバーが三橋に謝りに来る、そして「戻って来いよ。」と。
三星のエースは叶君、自分のせいで中学時代は野球にならなかった、なのに謝りもせず逃げ出した。
でも「(今日みたいに)皆と一緒に野球したかったんだ。」
「一人で寂しくないのか。」と問う叶。
振り向いた三橋の後ろには西浦のチームメイトが。
三橋も、そして三星と言うチームも、既に新しい形で動き出している。
「また試合しよう。」
「絶対な。」
合宿所(?)に返ったチーム、三橋は疲れて眠ってしまった。
息荒いから知恵熱でも出したのかと思っちゃいましたよ。
「この安心は阿部君があげた、信頼させた。」と監督のモモカン。
捕手は投手に尽くし、投手は信頼で返す。
「信頼されるって良いものでしょ。」
こっちからの一方通行じゃないと思う阿部。
三年間尽くす、西浦を選んで良かったと必ず思わせる。
最近話題のゴルフの石川君や、野球の斉藤君、田中君もそうだけど、一所懸命に何かに取り組んでる子って良いわ、やっぱり。(←あぁ、何ておばさんな感想)
胸を熱くさせるものがある。
でまた、こう言う話に感動してる自分も、まだまだ捨てたもんじゃないとか思っちゃったりして。
だけどこのアニメが面白いのは、きちんと野球のシーンを、その心理面を描いてることだと思う。
一球一球の配球でバッターに与える心理的な影響とか、逆にバッターの方は、バッテリー間の思惑を読んだりとか、とにかく見ていてのめり込みます。
一試合を三回に渡って描いた訳で、私は2回分しか見てないけど、飽きることなく見れました。
本音言うと、出来たての一年生だけのチームが、スポーツ推薦も受け入れてるチームに勝てるなんて、嘘っぽい。
例えピッチャーがもの凄く優れた選手だとしてもね。
スポーツ物って、何故か負ける試合を余り描かないんだよね。
とてつもない強敵が現れて完膚なきまでに叩きのめされるってパターンは別として。
スポーツって結局勝って負けての繰り返しで、“勝ち”の数を多くして行くために努力するものだと思うんですよね。
で、負けの経験も、それを生かせれば、とっても大切だと思っているので(←私は高校のクラブの顧問にそう言われたぞ)、出来ればそう言う話も見たいですね。
高校生のアマチュアスポーツなんだし。
まぁ難しくはあるか、大会になると負ければ終わりのトーナメント制なわけだし。
次回は、お、大分先だと思っていた松風さん演じる榛名君が登場ですか。
“最低の投手”とは楽しみ。
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