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昨日NHKのドキュメンタリー番組『ナビゲーション』のことを取り上げましたので、今月最初の同番組のことも書いてみましょう。 タイトルは忘れましたが、内容は戦時中に亜炭の採取のために陸軍などが掘った穴が、最近になって陥没しマイホームに被害が出ているというものでした。 特に東海地区は良質な亜炭が産出されたので被害が多いとの事。事例では、岐阜県御嵩町(みたけ)などが上げられていました。 亜炭鉱の存在は、地元不動産業者でも若い人には知られていないほどです。私は丁度そのエリアの営業所で不動産仲介をしていましたので、地元の大先輩からお聞きして途中で知ることができました。 それからというもの、そのエリアの物件を扱うときは必ず役所に確認することにしたのですが、これが困難を極めるのです。 市役所・町役場では「この場所に亜炭鉱がある!」とは決して言いませんし、それを立証する資料も持ち合わせていません。 いろいろ探りを入れると、とある国の機関にその資料があることがわかりましたが、普通の不動産屋さんは、その手前で諦めてしまいます。 とある国の機関まで行って調査をすると、ある程度の亜炭鉱の位置はわかりますが、だからと言ってその物件の下に亜炭鉱がないとは言えません。何故なら、その機関が把握しているのは、国が関与して掘った炭鉱だけだからです。 NHKでも話していましたが、他にも民間団体が掘った穴があり、それはどの程度あるのかわからないと言うのです。 国の機関は、万一陥没して事故となったことを想定して、年間一定の補修予算を確保していますが、万一これが大事になって、その地域全域を補修しろとなったら、数千億円の予算が必要になるため広く情報を公開しないのです。 こうした状況の中、不動産業者はどこまでこのことを顧客に告知するべきでしょうか? 私のところに相談にいらっしゃるお客様には、「この地域には亜炭鉱がある可能性があり、こうこうこういう事実があります。」とお話することにしていますが、これを受けて、国の機関まで到達して完璧に調査してくれる業者さんは少ないようです。 もちろん弊社に依頼いただければ調査をしますが、当然費用をいただくことになります。でも仲介業者は、弊社の調査料の何十倍もの仲介手数料を取っているのですから、ちゃんと調査してほしいのですが。 名古屋市東部から岐阜県東濃地区は人気のエリアでもありますので、この事実を押さえて物件探しをしていただきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月23日 09時53分03秒
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