サウジアラビア時代その5閑話休題 サウジ人に聞いた小話です。 1.サウジの科学者 生物科学者が実験レポートを書くために蛙をてなづけた。彼は水槽に蛙を放し、ポン、ポンと軽く手を鳴らすと、蛙が跳び上がるまでに訓練した。そしてある日、蛙の足を片方切ってみた。そして、手をポン、ポンと叩くと、やはり蛙はぴょんと跳び上がった。そこで科学者は、もう一方の蛙の足を切ってみた。そして、またポン、ポンと手を打った。 すると、もはや蛙は跳び上がってこなかった。はたと気づいた科学者はレポートにこう書いたのだった。 「蛙というものは、2本の足を切られると、耳が聞こえなくなる」 2.ヘリコプター ベドウィンの夫婦がいた。ある時大金を手に入れ、ヘリコプターを購入、地方に旅行することと相成った。自宅の庭を飛び立った夫婦は、空調の効いたヘリコプターの旅を楽しんでいたが、妻が少し寒いと感じて夫に云った。 「ねえ、あなた、一寸ファンを止めて下さらない?」 夫婦の乗った、ヘリコプターは、無惨にも地面にたたきつけられてしまった。 3.年配の女性 若者が年配の婦人を取り囲んで、まさに集団でいたずらをしようとしていた。 婦人は、「許して下さい、私は既に年を取っており、あなた方の母親と同じ年齢ですよ」 それでも若者たちはいたずらを止めようとはしなかった。 婦人のたっての願いに、若者たちは、「おまえの口の中の歯の数だけすることで許してやろう」 婦人は口を開いたが、そこには一本だけ歯が残っていた。 若者のたちは、約束通り一回だけで婦人を解放し、婦人から遠ざかろうとした。 すると婦人は、 「一寸、此処にももう一本歯があるよ」と奥歯を指さして若者たちに云った。 4.兵隊 サウジとイエメンの二人が先頭でおのおの重傷を負った。 イエメン人の方は、片足を失い、サウジ人の方は男性そのものを失った。 凱旋して帰った兵士たちに、王が、おまえたちの失ったものを回復する手術をしてやろう、何が望みだというと。 イエメン人は足さえ治ったら、再び戦場に出てまた一働きしてやりますぜと云った。 王は感心し、サウジ人の方に聞いた。おまえならどうする? サウジ人は、イエメン人に向かって、俺のものが治ったらおまえをファックしてやる。 5.象 生徒たちに教えていた先生が質問を出した。 地球上の飛ぶ生き物で、最も大きな動物は何か? ある生徒が先生!といって手を挙げた、先生は彼を指さし、なんだか云ってごらんといった。 「それは象です」 先生は烈火のごとく怒って、生徒を立たせた。名前を云いたまえ、先生が云った。 生徒は「アブドラアジズ・ムハマド・フセイン」と答えた。 それを聞くなり先生は云った、「やあ、君の答えは立派だ、象のあの耳なら自由に空を飛べるだろ」と。 彼はロイヤルファミリーの一員であった。 |