驚異的クマムシの生態
今日は昼食を松坂屋・家族亭で採り、買物をして帰った。ところが連れ合いはパンの支払いにミスあり、再度電車で店にとって返して交渉の後正しい状態にして帰ってきた。その行動力は素晴らしい。17:00~18:00の約束が18:00になって新しいパソコンとプリンターを持って来てくれたヤマダ電機の係員だが、無理なソフト(廃版になっている)を入れてくれたり、細かい調整をやってくれて、何と23:30まで掛かって仕上げてくれた。 いつもの通りに使ってみてくださいと言われたが全てを網羅することは無理だった。一応はやれるようになったが何店か宿題は残ったことになる。その人も忙しいので、5月一杯は再訪の期待は出来ない。 その間にゴルフを主催する先輩が今日掘ってきたとタケノコを持ってきてくれた。ゴルフに参加できず申し訳ないと思っていたところだったので、ありがたさが身にしみた。 *** クマムシという存在を知った。緩歩動物とも言うらしい。8本のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿からこう名付けられてと言う。また形がクマに似ていることからクマムシと呼ばれている。 写真を見ると芋虫に足が生えた結構大きい動物のように見える。然し、実際は体長0.5mmほどで肉眼ではなかなか見つからないもののようだ。 そんな小さくて、目に付かない動物は山というのだろうが、クマムシはそれらの動物にはない特別な才能(生態)を持っているという。 持っている生態は非常に強い耐久性を持つ事が挙げられる。それ故に長命虫と言われたこともあるようだ。 肉眼では確認しにくい微小な動物だとのことで、我々は日頃その存在を知らないでいる。あるいは知っている(一般の人で)人もいるのかも知れない。その特徴は、熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境で生息しうると言う。繰り返すと、極端な高温や低温、高圧・低圧、空気不足、放射線、脱水、さらには宇宙の真空状態に至るまで、ほとんどの生命体にとって死を招く環境に耐えることができるのだ。 具体的に言えばマイナス273℃から100℃の温度範囲であれ、真空から75,000気圧であれ平気で生きられるというのだ。 堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液)を吸入して食物としている。蚊に噛まれるとか菌に冒されると言うことは表面化するがクマムシに養分を取られてといった話は聞かない。 クマムシはおよそ1000種以上の存在(うち海産のものは170種あまり)が知られている。 上記の説明でも十分驚異的だが、クマムシはそうしたことに加えて大量の放射線を浴びても死なないと言う特殊な能力があるのだ。 何十年もの間、食べ物や水なしで過ごすことができるという。これは水分含有量を通常の1%以下にまで減らし、クリプトビオシスと呼ばれる状態に入って、代謝活動を実質的に停止させることができるからだ。クリプトビオシスは簡単に言えば代謝活動を止め無代謝状態とでも言えば良いのか、死んだような状態になれるのだ。 更に驚くべきはほとんどの生物を死に至らしめる放射線量の1000倍以上の放射線を浴びても生き延びることができるとのことだ。高レベルの放射線は生物のDNAを傷つけ、突然変異、ガン、組織死などを引き起こし、やがてその生物は死んでしまうと言うことになる。 ところが今回の記事によるとドゥジャルダンヤマクマムシというクマムシの一種は、DNA修復遺伝子を増幅させることで、放射線によるDNA損傷を修復している可能性があることがわかった。種類は限定なのか全てのクマムシに当てはまるのかは解らない。 クマムシのDNA修復分子は体内にあふれ、強烈な放射線被曝による損傷を迅速に修復する行為を行っているのだ。 こうしたDNAを分析し、放射線を分解する物質が作り出せたら、そしてそれが一般化できたら、どれほど素晴らしいことだろうか。