(206) 軽トラ市
きょうは、いつもより1時間以上も早い6時過ぎに、久々に「第2ほ場」に出向く。朝靄(もや)がかかり、少し肌寒く感じる秋の早朝だったが、コスモス、アマランサス、食用菊「もってのほか」の色合いが、「第2ほ場」をほんのりと暖かく感じさせてくれる。(以下すべて 15/10/4撮影)だが、そんな余韻に浸っている暇はない。急いで、エダマメ(黒豆)を収穫しなくては……。実は、数日前に、筆者の農業師匠である従兄に急きょ誘われ、近くの道の駅で開催される「軽トラ市」に参加することになったのだ。でも、いま、我が自然農法畑に出荷できるのは、黒豆のエダマメくらいしかない。やはり、今年の不作が響いている。「(154)三年目のスランプ?・参照」去年の今頃は、ナス、カボチャ、サツマイモ、サトイモ、エダマメ、ピーマン等々を水彩画の個展会場の一角で販売していたはずなのに……。「(25)無謀にも、販売す・参照」それに、黒豆だって、エダマメとして収穫するにしても、1週間以上は早い。まだ実入りが不十分な莢(さや)が3割以上あるのだ。要するに、エダマメとして商品にするには、3割以上を捨てなければならないということだ。1週間待てば収穫できるであろう未熟な豆莢を泣く泣く捨てながら、畑の中で、計量、袋詰め作業を行う。辛うじて400gのエダマメが17袋できあがった。単価200円。完売したとしても3,400円の売上! これが日本農業の実体?従兄の出品作物は、あの「マコモダケ」だけ! 「(187)マコモダケ・参照」すなわち、我らが軽トラコンビは、エダマメ(黒豆)とマコモダケだけという、淋しい出店。一方、両隣の軽トラはというと、JAの女性部チームと地元のW農園。(JAの女性部の方々です。顔には自信があるので、世界に発信しても問題ないとのことでした)それぞれに商品数も豊富で、試食もしっかり準備してきている。さらに「エダマメ」は、両隣だけでなく、向かい側でも2店が出品していて競争相手は多い。でも、意外にも黒豆エダマメが人気で、午前中には品薄状態になる。急いで「2号ほ場」に行って、再び「エダマメ」を収穫し、8袋を追加。結局、計25袋のうち5袋が売れ残り、売上は4,000円也。くそ!よし、来年の軽トラ市では、今年の雪辱を果たす……と心に誓う。商品数をぐっと増やして、自然農法による野菜であることを、もっとアピールしよう。しかし、そのためには、やっぱり、我が自然農法畑の土づくりをしないとなぁ……「(158)再スタートの日・参照」