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  Identity (yoshy日記)

Identity (yoshy日記)

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2006.07.03
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カテゴリ:雑談

ものすごい脱力感です。

下記にもありますが、ジダン、アガシの引退を日々覚悟しながらW杯やウィンブルドンを見ていました。
中田も「代表は最後かな」とも思っていました。しかし、先日のジダンを見ながら「次もまだ中田ならやれる」と思っていました。

◆私と中田選手

と言っても、当然何の関係も一切ありません。私も単なる一ファンに過ぎません。 
ただただ、彼を尊敬し、憧れていました。このブログでも彼の言葉をトップページに引用したこともありました。 

とにかくカッコよかった。そのカッコのよさの向こう側にはマネジメント会社のうまいビジネスも見え隠れするものの、それでも彼のHPの日記は彼の文章だと思うし、彼と村上龍の会話に見える、その個性やプロフェッショナリズムは私の人生に少なからず影響を与えました。

◆グローバル
中田はベルマーレの時代に既に、外国語(英語、イタリア、スペイン等)を勉強していました。
自分がまだワールドカップに出ていないけど、絶対ヨーロッパでプレイするんだ、という信念を持って。多くの日本人プレイヤーがダメになってかえってくるのは言葉ができないから、というのが理由の一つです。彼にはもともとグローバルな感覚があり、言葉を意識して勉強していました。

◆インテリジェンス
つまり、外国語を急速に習得するインテリジェンスを持っています。 高校時代も非常に成績も優秀だったそうですし、アトランタ五輪には、簿記や商法の教科書を持っていって、「税理士でもやろうかなあ」と語っていたそうです(まあ、他の選手にすれば、なんじゃい? となりますよね…)
興味も多方面にわたり、トーハトの(社外ではありますが)取締役を務めているのは有名です。
実際、僕はトーハトの役員の方にお会いしたことがありますが、中田からのメッセージが再建中のトーハト社員にとって大きなモチベーションになったと伺っています。パッケージデザインにも積極的に参加していたそうです。

◆アート・センス
彼は芸能人と付き合ったりするだけではなく、作家やデザイナーと交流があります。特に村上龍氏は彼を絶賛しており、氏は彼に会って大きくサッカーへの記事、作品を増やし始めます。
一時期はほっとんどサッカー記事ばかり。
「美しいものが好きだ」
という彼の言葉は嘘ではないと思います。 まあ、変なファッションかもしれませんが…(笑)
「椅子が好き」
というのもなかなか…

…と。うーん、俺中田マニアみたいだ…。

でも、ミスチルの桜井さんも「中田のインタビューがあるから、それ見てから考えるとしよう♪」と歌ってるしね。

まあ、日本男児にはそういう人が多いのではないでしょうか。

10年間、彼を見ながら、何度も勇気付けられ、感動したのだからしょうがありません。

・ジョホールバルの奇跡
・ジダンがいたユベントスから二点とった衝撃のデビュー
・コンフェデの地を這い、水しぶきをあげゴールに突き刺さったゴール
・五輪でのPKではずした瞬間
・ローマでの豪快なミドルシュート、そして優勝の瞬間

・・・・

彼の苦悩や挫折を知る術もありませんが、彼が決断したことを尊重したいと思います。
まさか、カズやゴン中山より先に引退するとは…。

(彼が引退を決意したのが「29歳」であることもまた、非常に興味深いです。これはまた別の機会に書きたいと思います。 「日本人29歳成人説?」)

でも、それもまた中田の美学なんだろうと思います。
そう、中田には「(よくも悪くも)中田らしさ」があります。 その個性こそが大事だと思うのです。

所属チームでの成績は明らかにパフォーマンスは毎年下がってきており、もはやボルトンの次にいくところは、彼のプライドが許さないところになることが明白だったのかもしれませんし、もはやそんな問題もなく、彼が村上龍との対談である「人生における成功者の定義と条件」で語るところの「充実感」を得たのかもしれません。

この感覚は昨日のアガシ、に引き続き起きる大きなものです。
そして、僕は次にジダンの引退に備える必要があります。

今年は非常に悲しい夏となります。

それでも、僕にとっては自分達でようやく船出をはじめた一年目の夏です。
それはまるで中田から遅れること10年。彼がペルージャに行ったときのような、あの瑞々しい感覚でビジネスの世界で躍動する自分でありたいと思います。そして僕もまた、「美しいもの」が好きです。美しいものにサイエンスを加え、ビジネスにすることが「マーケティング」だと僕は思っています。 だから、なんとなくマーケティングが好きです。 さらに、企業のマネジメントやファイナンスにはある種のエクスタシーがあり、時にそれはセクシーで、「美しい」ものなのです。 

彼のように、グローバルで、インテリジェンスを持ち、そしてプロフェッショナルであり、そして自分らしくありたい。それこそが実は、僕が途中から変えた「Identity」の意味です。






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最終更新日  2006.07.04 02:30:16
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