防火対象物定期点検の説明
防火対象物定期点検について、今回は説明していきたいと思います。 この点検は、消防設備(消火器やスプリンクラー、自動火災警報器など)を点検する消防用設備点検とは、ちょっと性質が違います。 防火対象物定期点検は、建物の防火管理がちゃんと行われているかどうかを調べるものです。点検する人は、防火対象物点検資格者となっています。 点検内容としては、次のようなものになっています。 防火管理者を選任しているかどうか。防災対象物品に防災性能を有する旨の表示があるかどうか。防火戸の閉鎖に障害となる物が置かれていないかどうか。避難はしごやかいだんに避難の障害となる物は置かれていないかどうか。 このような点検が行われるようになった背景には、平成13年の歌舞伎町のビル火災があります。この火災では、44名の尊い命が奪われてしまいました。このようなことが今後二度と起こることがないように、建物の管理者には、しっかりとした点検を行ってもらいたいと思います。