2010年箱根駅伝展望-2 最大の敵はインフルエンザ
箱根駅伝にあと1ヶ月となった。今回は、本命なき戦いであることは、すでに述べた。しかも、今回は、大きな不安要素がある。新型インフルエンザだ。体脂肪率の低い長距離選手は、一般人より、インフルエンザにかかりやすい。これまでも、季節性のインフルエンザで涙を飲んだ選手もたくさんいた。直前の発熱で、出場を回避せざるを得なかった選手もいたし、強行出場し、大ブレーキした選手もいた。その危険性が、きわめて高い年である。それだけに、力があっても層が薄いチームは、苦戦を強いられる可能性が強いだろう。交換要員が豊富なチームならば、強行出場を避け、多少、力が劣っていても元気な選手を配置できる。結果的に、大ブレーキを回避することができる。本番までの調整力と監督の采配が勝負を分けそうだ。佐藤悠基や竹澤健介のようなスピードランナーが卒業し、全体のレベルが拮抗している今回は、スピードレースではなく、サバイバルレースとなるだろう。底力のあるチームに栄冠が輝くという気がする。