4つ葉プロジェクト

2010/10/18(月)00:17

思い描く未来を実現するために。

當間紀子(子ども幸せ研究所)(79)

こんにちは、當間です。 谷亮子さんが議員活動に専念するために 柔道界を引退したというニュース。 その記事を読みながら、 何だか寂しくなってしまいました。 柔道界を背負って頑張り続けて来た裏では、 育児との両立のためにベビーシッターを雇い、 遠征先までの旅費や滞在費までも自ら負担していたとのこと。 谷さんが議員になろうと決心した背景に、 「結婚や出産をしても競技を続け、  子どもを帯同できる国がたくさんあるのに、  日本ではそれがクリアされていない」ことがあり、 今後は「女性選手が競技を続けて行ける環境づくり」を 議員活動の主軸としていくとか。 その女性議員も、 育児との両立で苦戦を強いられていることは つとに知られています。 とにもかくにも、日本は 意識のほうはまだまだなんだなあと改めて痛感。 でも、そんなこと言ってる場合じゃない。 前回の日記で、私の住む大田区の現状を書きました。 社会増で子どもの数はかろうじて横ばいだけれど、 徐々に高齢者の数が増えている。 平成21年現在の統計では、65歳以上の方1人を、 16歳~64歳の生産人口3.44人で支えている計算です。 これが地方に行くと、どうなっていくか。 母の実家がある鳥取県下の町の統計を見ると、 平成17年度の数字では、 65歳以上の方1人を1.99人で支えています。 この町では、過去20年間に高齢者人口が1.4倍に増え、 また年少人口は6割に減っています。 人口そのものも減っているので、この勢いで行くと……。 子どもの頃、長期休みのほとんどを過ごしたところですから、 どういう状況にあるのか、身に迫ってくる感じ。 町の公式サイトで次世代育成支援プランに目を通し、 目標数値を前期と後期とで下げざるを得なかった事情を思い、 涙が出そうになりました。 幼稚園選びに迷うくらいに幼稚園がたくさんあり、 保育園は作っても作っても待機児童がなくならない大田区と、 幼稚園は1園だけで、あとは保育園が11カ所、 その保育園も統廃合が計画されているという鳥取の町と。 比べようもないくらいに環境が、実情が違う。 でも、高齢の方からこれから生まれて来る赤ちゃんまで、 共に地域で暮らしていくのだということに変わりはありません。 法制化に向けて、 国の「子ども・子育て新システム」検討会議の作業チームが 3つのワーキングチームに分かれて本格的な検討を始めた今、 未来に禍根を残さないシステムとなるように、私たちも 声を上げるべき時が来ているように思います。 にっぽん子育て応援団の「子ども・子育て新システム」勉強会 全国ツアーも、残すところ明日の府中のみとなりました。 24日には、その集大成とも言える第3回子育て応援フォーラム 「子どもが輝く心豊かな社会を目指して  ~子ども・子育て新システムで実現するの?~」 が開催されます。 さあ、子どもが輝く未来を実現させるために、 出来ること、やるべきことは、どんなことでしょうか。

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