困ったモンだ

2005/11/14(月)02:12

二兎を追うもの 仮面ライダー響鬼 三十九之巻 始まる君

鬼(33)

ついてないっす。 我が家のオンボロデッキ、低空飛行ながらどうにか動いてくれてるんですが。使い手がボケボケなんで、今週の録画は失敗。 OPまで気がつかないで、別物のテープに撮っていて、慌てて入れ替えた鬼ビデオは…残量チェック忘れてたよ、オーマイガッ!残り10分もないじゃん。 って訳で、あたふたするわ録画は出来ないわで、今週は一寸混乱気味。 いや、自分が悪いんすけどね。トホホ 何時にも増して、記憶が曖昧な感想文ですが、お許しを。 でも、僅かな蔵王丸さんの出番だけは、ちゃっかり録画成功している自分を褒めたいw 先週は「安定感があった」と書きました。えぇ、今週も安定感はあったと思います。 ですが、うーん。 それだけに、逆にアンビバレンスなものを感じてしまっています。 人間たぁ、贅沢なもんですな。 気に入らないと文句を言い、気に入ったら気に入ったで、僅かな誤差に文句を垂れる。我ながら、勝手だとは思うのですが。 気になっちゃうもんは、気になっちゃうの。勝手なB型だからw このエピソードの脚本、なまじ旧鬼の匂いがなくもない。 だけどそれがかえってあだとなりそうな気が。 うねりの向きを変えた新鬼の世界には、旧鬼の残り香は邪魔なモノなんじゃないかなと感じてしまったんですよね。 覆水盆に戻らず。 全き形で元に返ることは無いのなら、割り切るべきでしょう。 似ているけれど微妙に違うものは、観ていて切なくなるだけ。 今週は、シーン毎は良かっただけに、逆にそんな居心地の悪さを感じてしまいました。 じゃ、戸別訪問します。 《いつもの事》 今回は、初っ端から何時ものアレっぷりが更にアレに暴走なトド。 お汁粉30杯食べても糖尿病の心配はないんでしょうか?w 以前見たダーマ&グレッグ(米ドラマ)で、スティックシュガーでトリップするヒロインにぶっ飛んだ記憶がありますが、トドもそう言う体質なのか。 流石、トド。 何か、何をやっても“流石トド”の一言で片付けられる事が出来そうな彼は、最強のカードの持ち主なのかも。うーん、流石、トドw お汁粉で二日酔いも、“流石、トド”。 赤チャンチャンコに無精ひげも、“流石トド”。 おやっさんのアドバイスも早合点して、己を獅子と思い込むのも“流石トド” しかし、本当に頑張っちゃって獅子に近づいちゃうのも、“流石トド”。(あー疲れたw) 走りながらの変身、久々にカッコいい轟鬼を見たような気がしました。 (蔵王丸さんとの場面は後述) 《歯が命》 哀れ魔化魍の餌食となるか、明日夢&みどりさん。 いやぁ、ゲーノー人は歯が命ですね。 ヨブコの粘糸を噛み千切る明日夢は、きっと歯磨きも万全な歯医者知らずだったんでしょなw みどりさんの「鍛えてますからっ」には萌えたけど、でもやっぱりご都合主義ったらご都合主義。 逃げる展開は当然だけど、アッサリ逃げすぎだって。 《若気な終太郎》 いつのまにやら、キリー擁護派になりそう。いや、擁護はしないけどさ。 お馬鹿な子ゆえ、不憫で不憫で。 でも、アレはアレなりに頑張ってるじゃないかね。(あー、もう少し演技がアレになればなぁ。言うても詮無いけどさ。) しかし「暗いの怖いよー」って、おまいは面堂家の総領息子かっw (書いてから不安になった。もしや、このネタ、知らない年代のほうが多いのだろうか…) 終太郎さんの方が、遥かに実力も肝も座ってますが。 頑張れ、暗所恐怖症。 考えようのよっちゃ、キミは弱点や欠点の分だけ、逆により大きく強くなれるチャンスがあるんだ。…おや、擁護しちゃってるよ。 《宗家の若旦那》 見出しの通り、本日の若旦那は、ちゃんと漢字で喋ってらっしゃいました。 踏み切りでのシーン、ヨブコに倒れてのシーン、良かったっす。 トドもだけど、イブキもココに至ってやっと大人の顔を見せる事が出来て。 雨に濡れた生え際は、大人を一直線に突っ走っちゃいそうな気配がしてアレでしたが。ガンバレ毛根 余談ですが、若旦那の中の人のブログ、なんとも言えぬ味わいで面白いぞ。 響鬼に興味の無い人に見せても、普通に受けてました。 あのお顔で、このセンス。若旦那、タダモンじゃないw しかし、鬼の一味、皆さん良い感性だ。 《がんばれ美声》 あぁ、やっぱり素敵。その、無駄に美声なアフレコw 「変わった武器、何だか今回は頑張るんじゃないか?」と思ったのも束の間、やっぱり何時もの展開でしたね。 がんばれ美声、がんばれ最年長。 例え負け続けても戦うことを止めない貴方は、とても素敵だ。 てか、こんなにかっちょええ皮のライダーなんだから、一度くらい全面的勝利の場面を見せてつかーさいよ。 《やっぱり主人公》 当たり前だけど、やっぱり主人公は主人公なんだなぁ。 幾ら魅力的でも、斬鬼さんじゃエッジが切れすぎて主人公には向かない。 そう感じてしまう、響鬼さんの包容力。 音叉においたして倒れる若気の終太郎を、突き放すでなく諭す。 この表情が良かったです。 大人が、ちゃんと子供と向き合う表情で。 飽くまで、桐矢クンはまだ“子供”なんですよね。 明日夢の“少年”以前の段階。 だから、勝ち負けに必死になって、自分が見えていない。 今回のテーマは、「答えを内に聴くか、外に聴くか」だと思っています。 “父を越えたい、人に勝ちたい”な桐矢くんは、外に求め。 “自然を介して自らの声に耳を傾ける”事が出来た明日夢は、内に向かい始め。 斬鬼さんと言う大きな外から、自立に向かう轟鬼はベクトルを内に。 多分、内外、片側だけに答えを求めているうちはダメなんだと思う。 内省と外的刺激、その両方を知って、人は強くなるのではないでしょうか。 響鬼さんはそれを知っているから、強い。(斬鬼さんもね) で、その強い響鬼さん、カッコよく再登場したのにみどりさんの「遅い!」の一言に、素に戻っちゃう所がらしくて良いっすw でもでも。 明日夢でも見抜くことが出来たヨブコの波動が聞き分けられないのは、どーかと思うよ。こういうアラ、嫌だなぁ。 嫌って言えば、ヨブコ。 萎える。なにあのメガフォン。 魔化魍って言うより、“なんかもぉ”って感じ。 前回の無敵ぶりが嘘のように、アッサリとやられちまって。 問題はその後。 あの響鬼さんの表情は…ここで、自らの“老いの声”を聴いてしまったような気がします。 鍛えても超えられない限界ってある。 それを感じたから、あの複雑な表情だったのでは。 そう思っていたら、初めての「明日夢」呼びで終わって。 あぁ、やはりそう言う方向に、話は行くんですかねぇ。 《軽くメインディッシュ》 例え一言も台詞がなくとも、今週も蔵王丸さんがメインディッシュだw ま、バランス的に、今週はこのくらいの短時間の出陣で良かったと思います。 あくまでも、この番組は「仮面ライダー響鬼」なんですから。 しかし、わずかな時間で、掻っ攫っていく人…もとい、元鬼です。 雨の中、佇むだけで絵になるんだもんなぁ。 一言も発せずに、表情だけで魅せる。堪らないっす。 倒れる轟鬼を見つめる瞳は、全てが判っているかのよう。 弟子の成長を理解し、喜びつつも、一抹の寂寥感が漂っていて。 助けを拒み、自立宣言をして去っていく轟鬼の背後で、天を仰ぐ。 師匠を見送り、弟子を見送り、この人は今一人立つ。 すごく切なくて、でも凛とした姿だと思う。 もし、雨に涙を流していたのなら、鬼である、そして人間であることが報われた涙だったのではないでしょうか。 こうやって一つ一つ挙げて書いていると(既に記憶が曖昧なのはさて置き)、良いシーンが多い話だったとは思います。 だけど、いや、だからこそ、この違和感を拭う事が出来ないのかもしれません。 「始まる君」 新しく始まる明日と、築き上げてきた昨日。 二兎を追って行くのは、難しいのでしょうか。 とりあえず、今週も終わりました。 あと僅か。 残された謎は山積、来週の予告は「!」と絶句するようなアレだし。 着地点がまだ見えないのは、私だけなんでしょうかねぇ…

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