YO-YO　TAYLER　ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

(。・・)σポチッ ←参加してます★


更新するぞするぞと公言しつつ、やっとだわっ。

わさわさした毎日の中、考案していたテーマが頭の中で目白押し、何から書いて良いのやら迷った揚句、時間差を気にせず、「今日」感じた事から書きたい事をテーマにしてゆきます

ここ数年、日本人・英国人問わずプロのメイクさんを目指す方達から「どの学校がオススメですか？」という御質問を何度も何度も頂きました。

YO-YO的返答は、先ず志願する分野（ファッション＆ビューティ、広告、映画＆テレビ、音楽プロモ＆ミュージシャン等）を伺って、予めある程度の経験（アシスタント等）あるか否かにより、知っている限りの学校を羅列して、その中からその人に合いそうな学校を提案しています。

とは言え、自分が行った学校は１つだけなので、ある意味無責任なススメにならざるを得ません。

どの学校がどんな内容かは、やはり行ったことのある人しか分かりませんから。

他のメイクさん達と撮影が一緒になった時に、どこの学校へ行ったか、内容はどうだったか‥と参考の為に聞き込みをして生の情報収集をするようにはしています。

一口にメイク学校と行っても、公式の大学に１～３年通い学士号を取るコースから、私立の短期コースまで選択出来る道は様々。

因みにYO-YOは日本でのアシ経験で、ある程度の知識と経験を得たので、直感で気になったファッション・メイク専門のGlauca Rossiの短期コースを受けました。

内容としては、やはり集中コースですからゼロからスタートの素人さんが２、３ヶ月でプロ・レベルの自信をつけるのは厳しいかも知れません。

となれば、やはりキチンと大学で理論や哲学から学び、ヘア、特殊メイク、各スタイル別・時代別メイクまで丁寧に習得出来るのが理想かも知れません。

しかし、どちらを選択するにせよ、やはり一番の悩みは学費

私立の短期コースは、カリキュラムが緻密なので、やはり学費も高額です。

YO-YOの行った学校は３ヶ月で１２０万円でした

じゃあ大学のが良心的かと言えば、長い目で見ると色々な弊害があります。

先ず、長期間＝全日制で年単位の通学をする訳ですから、強靭な体力があって夜アルバイトでもしない限り、収入との両立は無理

↑夜パートは、翌日に疲労を引きずり、クラスに集中出来ない、寝坊して遅刻する（＝単位を削られたり、大切な授業を逃してしまいます）。

また学校が居住区でない場合は当然通学可能地域への引っ越しを余儀なくされます。

つまり家賃・光熱費・食費という莫大な付加支出が発生します。

特にロンドンは交通費が高額で知られる街。定期券も莫大な金額になります。

ところで英国にジェマ・キッド（Jemma Kidd）という有名なセレブ・メイクアップアーティストが居ます。

ジェマもGlauca Rossi出身ですが、若くして何やらアッという間に有名人になりました‥

英国でメイクさん、及び目指している人に、ジェマを知らない人は居ません。

ジェマのメイクを見たことない、という人は多くても、ジェマをテレビや雑誌、セレブ・パーティ等で見たことある人は多い‥という何やら変てこな存在のメイクアップ・アーティストです。

１）母と姉妹が超（？）有名ファッション・モデル（プロのメイク目指す前からコネありまくりやん！）

２）ジェマ本人も、まぁまぁ可愛くてルックスが良い（テレビのコメンテイターをしても絵になる）

そんなジェマ、プロになるやいなや、若年にして既に早速自分のメイク学校を設立してしまいました。

今では大手薬局にジェマがプロデュースしたコスメやツールが販売されていて、オンライン購入まで可能な次第です。

んで‥気になる学校のお値段ですが‥

厳密な期間はうろ覚えですが、確か学費は数ヶ月の短期コースで２４０万円と聞きました。

そりゃあ～ジェマ自身がセレブだし、華やかな舞台で活躍する彼女のテクを伝授して頂けるなら、相当なお値段と取るか‥

ぼったくりやんと取るか‥

この学校、何やらキャッチがあるみたいです‥

コースが終わる毎に、クラスのトップ１＆２の生徒を抜粋して、自動的に修了後、ジェマのアシスタント軍団に加えて貰えるそうです。

つまり、頑張って良い成績を出せば、卒業した次の日から、早速ジェマと共にセレブのメイク・アシが出来るという訳だそうです‥

通常は卒業後、

地道に何ヶ月もかけて作品集を作成し、

何百本という電話やメールを配信して自己宣伝に取り組み、

アシとして辛い無料奉仕の下働きを何年もした後に、

やーっとこさ事務所に所属したりフリーの仕事にありつける！

‥という現実よりは、ずっと手短か、かつ手っ取り早く一気にカッコ良い世界に飛び込める‥

そのお値段が２４０万円なのですね‥ジェマ‥

先日、世界中を駆け回る経験豊富な熟年（？）メイクさんにこの話をしたら、

「なにそれ？アシにして貰えて、それでどーだって言うの？」

と仰ってました。

そう‥忘れちゃなんねー事実が１つ‥

有名人のアシになる＝自分が確実に一流のプロになれる、という訳ではない。

とどのつまり、自分の努力と実力が結果を出すのであって、「入り込みのコネ」は一度しか通用しない、それを念頭に置いて頂きたいのです。

その後、２度目以降の仕事を頂けるか否かは、結局自己の態度と力量次第。

自分がメイクさんである立場上、メイク学校が夢多き若い志願者さん達の懐を狙う、キャッチまがいの「ビジネス」になりつつあるのが、非常に悲しい今日この頃です

ジェマと一緒にショーのメイクをしたことのある他の、これまたトップクラスのメイクさんに「ジェマってどうですか？」（YO-YO的にはジェマのメイク・スタイルや仕事の内容を聞きたかったのですが‥）と尋ねたら、「う～ん、別にぃ～、普通の良い人よ」（以下コメントなし）の返答のみ返ってきました‥。んでっ！ジェマの「メイクアップアーティスト度」はっ！実力はっ！スタイルはっ！テイストはっ！凄いのかっ！？普通なのかっ！？それともやはり家族の七光りですかぁっ！？という疑問はなかなか解けないのでした‥



↓立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす
←清き一票(*ё_ё*)♪




YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪