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カテゴリ:ファッション撮影
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ランキング巻き返し狙ってます 英語圏でヘア&メイクのお仕事をしていると、 特にファッション系の業界では、 よく「コマーシャル」と「エディトリアル」という分類に分けられます。 これは作品のスタイルや目的を表現したもので、 根本的にコンセプトが違うのが特徴です。 では、何がコマーシャルで、何がエディトリアルなのか 分かり易く一言で言うと、 コマーシャルは、その名の通り、宣伝目的を主とした作品のことで、 レーベルやメーカーが明確かつ前面に押し出されており、 購買促進を目指したものをコマーシャルと思って良いと思います。 逆にエディトリアルとは、アート性を重視した作品で、 コマーシャルとは反対に作品のテーマやコンセプトはあっても、 モデルが着ている洋服がどのブランドだとか、 使用している化粧品はどのメーカーのものだとか、 そういう商業的な点は後回しにして、 むしろ曖昧に、ビジネスをニュートラルに捉えた作品のことです。 雑誌で言えば、 ノンノ、JJ、ViVi、CanCan、アンアンなどがコマーシャル、 スタジオ・ヴォイス、アイディー、ザ・フェイスなどがエディトリアルです。 (日本で発売されている雑誌に暗いので、分かり難かったらスミマセン(ー∀ー;) 掲載されている写真をイメージしてみて下さい。 前者は、しっかりと各ブランドやメーカーの色を濃く押し出したスタイリングの写真が主で、 見た人が、早速何処へ行けば、そのお洋服やコスメが買えるのか分かり易くなっています。 それがコマーシャル(宣伝)です。 後者はモデルの着ている洋服を売り込むのではなく、 あくまでヘア、メイク、ファッション、背景は「作品」という1つの写真の部分的要素であり、 遠目に見て、一枚の絵画のような、写真家独自のスタイルを引き出したもの、 それがエディトリアルです。 勿論、ヘアスタイリストやメイクアップアーティストにも、 この2つの全く違った形式、コマーシャルとエディトリアルで、 得手、不得手があります。 どちらがより技術を要するか、ということではなく、 どちらが得意か、という方が現実に近いと思います。 コマーシャルは、あくまで消費者に訴えかける作品作りが目的ですから、 いかに商品の長所を引き出し、それを最大限に駆使して、 施術するかにかかっています。 見た人が「買いたい」と感じることが大切です。 ですから、親しみ易く、尚且つ、お洒落感や今感があって、 ブランド・イメージがハッキリしているものが好ましいでしょう。 起用されるモデルも、一般消費者の平均的憧れの理想像に近いタイプ、 今、流行のモデルや女優などが多い傾向にあります。 一方、エディトリアルは、芸術性が高く、商業性よりもテーマやコンセプトの色が強く、 「物を売る」為ではなく、 写真家が訴えたい事、イメージしていることのビジュアル化、アート感があって、 なんと言う事はないけれど目の保養‥といった作品が多い傾向にあります。 この場合のヘア&メイクは、やはり親しみ易さよりも奇抜さ、オリジナリティ、カッコ良さ等を重視して、 非現実的、浮世離れした感のあるスタイルを要求されます。 売り込むものが商品ではない為に、 「こんな格好で外を歩ける訳がない」でも一向に構わない訳です。 絵画の実写化と言えば、想像しやすいでしょうか。 もし、これからヘア&メイクやスタイリストを目指す方々は、 この2つの全く違ったスタイル、コマーシャルとエディトリアルという世界を念頭に置いて、 自分の方向性を決めてゆくのも良いかも知れません。 とは言え、実際問題、飯の種として収入面を考えると、 やはり少々カッコ悪くてもコマーシャルの方が生き残りやすいのが現実です。 しっかりとしたスポンサーを抱え、一定の資金が確保してあり、 利益や需要と供給を交えた作品を作り上げるコマーシャルの方が、 関わる人間への恩恵も大きいという訳です。 「エディトリアルは金にならない。」と言っても良いかも知れません。 一枚の絵画の買い手を見付けるのに何年もかかるアート業界より、 大量生産の商品を売りまくる商業世界の方がお金になる‥当然の法則です。 例えば、アンディ・ウォーホールを例に考えてみましょう。 当初、彼の奇抜で斬新なアイデアはエディトリアルとして、 世間に認められるまでに一定の時間がかかったと思います。 しかし、一端彼の作品が、安価なポスターやTシャツ、文具雑貨などになった途端、 それはもはやコマーシャル的な対象として、実際の「利潤」に繋がるようになったのです。 誰でも何かしら、1つは彼の作品を使ったものを持っている、 そうなった瞬間から、彼の作品はエディトリアルからコマーシャルへと移行しました。 文房雑貨などなら、何百円から彼の作品が買えるようになりました。 大量生産でポスターが印刷され、本物に多額なお金を支払わなくても、 アンディ・ウォーホールの作品を壁に飾れるようになりました。 この境界線が、コマーシャルとエディトリアルです。 この感覚と現実を、いかにヘア&メイクに反映させて、 分類づけてゆくか、 自己のスタイルを確立してゆくか、 それは、ある意味、全てのヘアスタイリストやメイクアップアーティストの命題かも知れません。 ランキング巻き返し狙ってます 立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす ←清き一票(*ё_ё*)♪ YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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