山城新伍さん死去
物心ついてからこの人がテレビに映ってるのはすごく苦手、いや、正直言って嫌いだった。この人の話は、エロスを通り越して下品に聞こえた。当時の私は狭量であったのかもしれない。でも、この人が解説してた映画の番組は嫌いを通り越して「ああ、そうか!なるほど」と言う視点を与えてくれたり。旧き良き「活動」の時代から、テレビに移行していく過程でのカオスな状況を、自分の芯を持って緻密に考えてやってきた人なのかもしれない。さっき、wikiをチラッと見てから、ちょっとだけそう思うようになった。この人の生まれた家は京都のお医者さん。医者の父は被差別部落出身ではないが、被差別部落に院を構え思うように治療費が払えなかったであろう当時の患者さん達の医療に当たっていたという。それを知ったら、少しはこの人の核になる部分が理解出来るような気がした。…まあ、それでも女性関係に緩くて、娘の友人に手を出したりするのはモラル以前の問題としてどうかしらん(笑)。好きにはなれないなあ。晩年、たった一人で特別養護老人ホームで生活していたのは若い頃からの背負って来た業かもしれない。それでもこの人は偉いと思う。「もう取材に来ないで」と、マスコミを遮断する道を取ったのっていぎたなく生きてる人には出来ない事じゃないかなあ。まあ、この人と比べたら、やしきたかじんなんてセコイわ。(最近「そこまで言って委員会」も面白くなくなってきたよ)小物ばっかり生き残る芸能界ってえのも、どうなのよw