悪い子のためのポップンミュージック迷譜面紀行
はいどうも2週間ぶりのikdtaxでございます。Advent Calender 2017の担当記事第2回目となります。 去年は卒論にヒイヒイ言わされてる中での執筆ということで、Wヒイヒイな状態の中なんだかんだ3回分書き切りましたが、THE 社会人となった身分ではマジで2回が限界でした。っていうか本当は無理押し談話だけの予定だったんですが、「そういえば迷譜面紀行反響あったし今年も書こうかな~」などと軽いノリで記事予約してしまった結果無事今年もヒイヒイ言う羽目になりました。アホの極みです。 ついでに言うとモバマスで担当してるつかさとクラリスが連続で初SSR化したり、本家アイマスで21日にステラステージが発売されたり、仕事は仕事で純粋に忙しかったりでもはやポップンやってる場合じゃない状態なんですが、決まりは決まりなんで今からしっかり文章綴っていこうと思います。KACも年末年始を利用して可能な限りコミットしていくぞい。それでは本日の記事行ってみましょうー。B4UT Advent Calendar 2017 ikdtax Presents悪い子のためのポップンミュージック迷譜面紀行今回は去年触れられなかった、縦連打について特集していきます。例によってタイトルには何の意味もないんですが良い子用は去年書いたので今年は全国の悪い子に捧げたいと思います。我こそは悪い子だと仰られる方々は是非とも今回紹介する曲を交流戦やネット対戦で投げて悪い子の地位を不動のものにしていこうな。<迷譜面紀行 縦連打編> ソフランと並ぶ2大巨悪として音ゲーマー達に恐れられている[要出典] 縦連打。去年も無理押しと縦連でどっちを特集するか迷いつつポップン特集と言うことで無理押しを取り上げましたが、迷譜面の宝庫たるポップンは当然ながら縦連についても魔王を筆頭に隙はありません。 そもそも論として、音ゲー黎明期は縦連打への抵抗感(問題認識)が制作側・プレイヤー側とも今より薄かったため、「同じ音階の同じ音をそのまま縦連打にする」という手法が譜面難易度を問わずバンバン搭載されていました。かの有名な五鍵初代ボスの20,Novemberも中盤の難関としてスネア16分縦連が配置されているなど、縦連打を譜面の難所とする手法は最初期から編み出されていたと言えます。 そんな音ゲー黎明期にポップンの2代目ボスとして投下されたのがコイツです↓① ヘビーメタル/I'm on FireAC2初出。作曲者はポップン最初期に活躍した池やんこと池田智宣氏。判定編で消化したスパイも氏の作品です。ジャンル名とAC/DCまんまなアーティスト名から分かる通り、曲自体はポップン最初期によくあったなんちゃって系の色合いが濃いのですが、譜面がなんちゃってでは済まない事態になっています。なんせ演奏が始まって1番最初にプレイヤーが目にするのが 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑 緑緑色の物体×29。ちなみにこの縦連打の速さ、BPM150の16分なので魔王と同じです。もう1回言います。魔王と同じです。仮に筐体が壊れるという理由でクラシック8EXの移植が封印されているのであれば、筐体はAC2の時点で既に壊れてるような気がするんですがそこはなんでしょうか大人の事情ってやつでしょうか。で、29連打の後は暫く素直な単押しが降ってくるんですが、10秒くらいすると 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤13ccの点滴。縦連打自体はAC1やCS1でもそれなりに配置されており(それこそ初代クラシックとか)、上述の通り同音配置が縦連として配置されること自体も珍しくはなかったのですが、流石に29連打と13連打は長すぎたようで・・・この2発の核弾頭が落とされてからは何事もなかったかのように素直な譜面が続くのですが、ラストにも物凄い配置が待ち構えています。(↑スクショには収まってませんが、両白同時押しはこの前の48小節から始まってます)驚きの白さ。一見すると両白の同時押しが延々と続いているように見えますが、よーく見ていただけるでしょうか。52小節から右白が16分ズレています。つまり、この曲のラストは8分同時押し縦連×32(48小節~51小節)⇒16分交互×64(52小節~55小節)という構成になっているのです。文章で書くと大したことないようにも見えますが、両白でタイミングを取りつつ同時押し⇒交互の流れを光らせることはメチャクチャ難しい…というか、ランカーですらズレる時は盛大にズレます。最初期の曲と言うことでGREAT判定も辛いため一度ズレたらスコア的には終了、下手するとクリアも危うくなる危険極まりない譜面です。そしてお気付きだろうか・・・AC2当時はハイスピが存在していなかったことに・・・というわけでCS2でのプレイ画面がこちらになります。(出典元)↑左が8分地帯、右が16分地帯です。逆だったかな?まぁどっちでもいいや。この認識難もあり、当時のプレイヤーの多くはハイスピが導入されるまで途中から交互連打になっていることに気付かなかったらしいです。開幕の縦連打に至っては完全に一致AC3にてクラシック2がACに襲来したこともあり、最難譜面としての立ち位置は1作限りでしたが、譜面のインパクト(物理的な意味で)はクラシックシリーズに勝るとも劣らない初期屈指の迷譜面と言えましょう・・・ちなみにこの曲の現在のレベルは30です。低くね?と思われるかもしれませんが、クリア狙いの際は開幕の縦連ができなくても道中で回復できるため、交互連打でBADハマりを起こさなければクリア可能なので割と妥当(かちょっと強いくらい)な設定ではあります。スコアは言うまでもなくS乱かけましょう。正規でやる場合も縦連は両手で押した方が無難です。② パーカッシヴH(赤譜面)/西新宿清掃曲AC6限定。 ま た お 前 か曲(とサイモン)については去年散々語ったと思うので省略します。上のヘビーメタル以降、ネオアコH・ヨーデルEXといった例外を除けば極端な縦連打譜面はACでは(ここ重要)しばらく登場していなかったのですが、AC6のイベント「ポップアップチャレンジ」にて突如色譜面という鬼畜譜面が登場します。詳しくはこちらを参照していただきたいのですが、簡単に言うと「既存曲のN譜面・H譜面に一定の法則でノーツが追加される」という特殊譜面です。緑・青・赤と3種類のタイプがあるのですが、そのうち最も難しい赤譜面は「ポップ君が降るタイミング毎にポップ君が1つ追加される」という法則になっています。つまり、元の譜面で単押しだったタイミングば2つ同時押し、n個同時押しであればn+1個同時押しとなる(一部例外あり)訳です。↑元譜面(左)と赤譜面(右)のイメージ。 実際の譜面ではありませんが大体こういう感じに増えます。 で、この譜面の何が問題なのかと言うと、ポップ君の位置を機械的に追加してしまったために、縦連打が大量発生したことです。無理押しは発生しないよう考慮されているようですが、縦連への配慮が為されていませんでした。↑元譜面(左)と赤譜面(右)のイメージその2。 「同段の横に追加する」という機械的な追加によって押し辛い縦連が発生している色譜面はEX譜面にこそ非対応だったものの、H譜面でも当時から様々な難配置が存在してあり、特に元々16分が沢山配置されているような高難易度譜面は縦連打があちこちで発生するクソ譜面となってしまったのです。迷譜面紀行としては是非とも1曲1曲丁寧に紹介したいのですが、時間の都合上今回はパーカッシヴHのみを取り上げます。というのも、パーカッシヴHの元譜面にこういう地帯がありまして・・・BPM280になる高速地帯、EXでは8分乱打でしたがHでは8分交互と8分交互乱打になっています。パーカッシヴ2と同様の現象ですね。で、先ほどの例で見た通り、赤譜面だと青の単押しは例外なく両青同時押しになります。ということは、いや、まさかそんな・・・('A`)譜面エディタ上だと遅く見えますが、実際はBPM280の8分=BPM140の16分なのでさっきのヘビーメタルと大して変わらない上に縦連打数はヘビーメタルより多いです。しかもこちらは同時押し縦連。魔王で筐体が壊れるというならこれは一体(ry幸いと言うべきか、低速地帯はそこまで難化していないため、クリア難易度はトランスH赤譜面やレッスンN赤譜面(気になった方は調べてみて下さい)よりも低かったりします。クソ譜面なのには変わりないけどな!あまりにもやっつけ譜面だったこと&譜面数が膨大だったこともあり、この色譜面は次回作では廃止となり家庭用であるCS6にすら移植されないままAC6限定の幻となったのでした。AC7であのクラシック4がAC移植されたため、当時のプレイヤーは色譜面が無くなっていたことにホッと胸を撫で下ろしたとかなんとか。ちなみにこのAC6、現在でも稼働している店舗が存在します。仔細は伏せますが検索すれば出てくると思われるので、こちらも興味のある方は・・・ないかで、色譜面を移植しなかったCSスタッフがCS6で投下したのが③ オイパンクEX/悲しいねもっと酷い縦連打であったとさ・・・('A`('A`('A`('A`('A`)作曲者はソフラン編で登場済みのブタパンチこと片岡嗣美氏。こちらは現在でも高難易度曲として君臨しているため知名度は非常に高いかと思われます。つい先日LV.49に昇格しましたね。さて、この曲の縦連打は3連打と5連打のみで上の2曲と比べて比較的短めなのですが、問題なのはBPM200という速さの暴力。特に5連打の方はラストに集中して8回降ってくるため、クリアにもモロに影響するのがつらいところ。↑ゴミのせいで縦連打に集中できないのも難易度を上げているそしてCS出身曲らしく辛GOOD判定&辛GREAT判定で、BADもGOODも出やすいという鬼畜仕様。そして謎の爆音仕様による鼓膜への物理的ダメージとリズム感の喪失。そして長い長い左右別フレーズ。そして俺のカレーに肉が入ってねえ。曲も譜面もネタまみれの一品ですが、連打力がクリアに直結するが故に個人差が大爆発する曲でもあります。LV.48時代は48でも最初の方に埋まったという人もいれば、最後の方まで残ってS乱で無理やり埋めたという人もおり、極端な例だとトイコンやサイレントができてもこの曲はS乱でしかクリアできない(正規鏡ができない)という例まであるようです。今回のレベル改訂でLV.49に昇格しましたが、S乱で当たりを引くと48弱程度の乱打譜面になるため49としては弱いかもしれません。かと言って総合的に見ると正規鏡だと48では厳しいのでどっちのレベルにいても立ち位置が微妙に・・・悲しいね。④ダブステ列島恋物語ACエクラル初出。縦連打編のトリ、というか番外編みたいな感じです。というのもここで触れる配置は厳密に言うと縦連打ではないので。音ゲーがゲームジャンルとして成熟していくにつれ、物理的な制約が激しい上にプレイヤー・筐体双方に負担をかけやすい縦連打は音ゲーマーから忌避されるようになってきます。その流れを受け、ポップンでも16分同音配置は3連打・4連打といった短いもの以外は交互連打や乱打として配置されるのが基本となり、上述のような縦連打配置は姿を消していきました。 象徴的な例を挙げると、弐寺DJT(AC15)のDo it!! Do it!!のDPA譜面で4小節を跨ぐ超縦連が配置されたものの、批判を受けて次回作のEMP(AC16)で修正されたという出来事がありました。このことからも、KONAMI側は長い縦連打については極力配置しないように配慮していることが推察されます。まぁFAXXとかセカ天みたいな例外もあるにはありますが・・・↑修正前(上・通称1鍵ビーム)と修正後(下)。 ちなみにコイツも魔王と同じ速さです。FAXXとセカ天も大体同じです。あれ?魔王って実は大したことなくね?が、近年になってポップンでは縦連打が別の形で登場するようになってきました。それが通称「青い柱」。このダブステ列島物語、ソフランや片手交互も相まって全体的に見ても癖の強い譜面なんですが、今回のお目当ては中盤に突如降ってくるこれです↓ ( ゚д゚)↑脳が理解を拒否するこちらが現時点のポップンミュージック最速交互連打となる、BPM148の48分です。そうです。交互連打なんです。縦連に換算するとBPM148の24分ですが、これは魔王の約1.5倍、オイパンクの1.1倍の速さとなります。しかも実際には交互なのでスコア狙い的には縦連以上に負荷のかかる配置と言うことに。ハイスピをかけた状態でも驚異の密集具合ですが、ノースピだとこうなります。(出典元) ( ゚д゚ )↑真ん中のポップ君の熱い自己アピールに涙を禁じ得ないこのダブステ列島を筆頭に、近年(特にラピストリア以降)は「交互連打だから縦連打じゃないよね♡」と言わんばかりの実質的縦連がやたら登場するようになりました。まず同じくエクラル初出の3 A.M. ディテクティブ・ゲームEX↑BPM162の24分交互=BPM121.5の16分縦連。魔王さん勝利。初出LV45でしたが先週をもって無事46昇格同じくエクラル初出の蒼が消えるときEX↑BPM162の32分交互=16分縦連。魔王さん敗北。初出LV45でしたがこちらも46に連行済みそして移植曲ではありますがラピストリア初出のDIAVOLO EX↑BPM160の32分交互=16分縦連。魔王さん敗北。問題はここが問題ではないということ・・・ この曲に限らずLiberationやノノナ†等、弐寺でも交互の高速化は傾向として存在するようですね。ラピストリア初出のNINE PIECE EX↑BPM160の32分交互=16分縦連。魔王さん敗北。比較的短めなのが幸いAC19初出のハイパードラマティックEX↑BPM160の32分交互=16分縦連。魔王さん敗北。こちらも初出LV.46でしたが47に(ryそして極め付けがエクラル初出のジオメトリック∮ティーパーティーH↑BPM188の32分交互=16分縦連。†魔王さん大敗北†。こちらも初出45で(ry EXだと乱打なのにHでは交互になっている謎・・・ジオメトHに至っては、交互連打としても最速クラスに速い&S乱をかけると道中が異常に難しいという理由で、EXがパフェられているにもかかわらず未だパフェ達成者が確認されていません。スパイREMIXと違って判定はごく普通なだけにより異常さを際立たせています。他にも恋活ミュージカルとかilluminaとかレイニーワルツとかVersaとかハードPf+とかp†pとかアストライアとかFLOWERとか賢聖シリウスとかクラ2とかクラ6とか・・・・・・このように、縦連打が半ば自主規制されている現代のポップン(と弐寺)においては、先述の「交互だから恥ずかしくないもん」理論にて実質的な縦連が配置されるようになってしまっております。無理押しが規制されて準無理押しへと変貌したように、縦連は高速交互へと形を変えて今後も猛威を振るうことが予想されます。もしかすると来年にはダブステ列島の最速記録が塗り替えられているかもしれませんね。マジ勘弁ですね。---------------------------最後に、トピックとしては取り上げられなかったものの、縦連打を語るにあたり個人的に外せないと感じた譜面をつらつら上げていきたいと思います。もうお腹一杯という人はすっ飛ばしてもOKです。(去年特集済みの譜面は省略)↑エンカH(AC3・LV.24)。速さは大したことないものの、生楽器特有の不規則縦連でアホみたいにGOODが出る。↑チアガールH(AC7・LV.35)。こんな感じの配置が5回も降ってきます。内2回はラストにあるためラス殺し。失敗すると曲の最後に流れてくる「イェー(笑)」のボイスで煽られた気分になるステキな1曲。↑ハンズアップEX(AC17・LV.45)。みんな大好き3倍アイスクリーム。弐寺では2回降ってきますがポップンでは1回だけです。↑ゴアトランスEX(ee'mall・LV.46)。五鍵最終兵器。何がアレかって最初から最後までこんな縦連が降り続けるところ。↑エンカREMIX EX(AC6・LV.47)。長い長いラス殺し。色譜面ではないにもかかわらずAC6時点で既に存在していたという事実・・・↑TOXIC VIBRATION EASY修正前(ACラピス・LV.10)。例のアレ。(知らない方はこちら)これ結局何だったんでしょうね・・・↑スケールアウトEX(AC19・LV.49)。このレベル帯にもなると縦連打どころじゃなくなってきますが、それでもラストの存在感は見事。↑ダージュEX(AC20・LV.50)。お察しください。ちなみにダージュEXで1番速い縦連はここじゃなくてこいつです。↑サイレントEX(AC17・LV.50)。お察しくださいその2。この曲をソフラン抜きで越えるには、やはりこれを上回る縦連が必要になるんでしょうね・・・サイレントEXも1番速い縦連はここじゃなくてこいつです。BPM280の12分=BPM210の16分。魔王さんの1.4倍です。もう魔王さん来てもいいよ。---------------------------というわけで縦連打編でした。なんか途中から実質交互連打編みたいになってましたが・・・1年ぶりに書いてみましたが、やっぱり書いてる間は(やたら時間かかるのを除けば)結構楽しかったです。縦連打に限らず、まだまだ隠れている迷譜面は沢山存在しているので、時間と気力を見つけてまた特集してみたいなと思いました。特に、色譜面に触れたからにはアニメロ2号のダブル・トリプルにも触れたい欲求が出てきたので、Adventとは別に記事を書くことにしました。2月~3月あたりを予定してますので、その際はまたご覧になって戴けたら幸いです。それではまた!なお予定は変更になる場合が