2010/04/17(土)00:41
三環のマンションを売った その2
6年前に購入以来、売る気になったことはなかった
三環のマンションだったが、
チビちゃんの就学の話から、売ってもいいかな、と
その気になった夫。
「今の相場では、うちのマンションは
購入時の1.5倍程度の値段だけど、
もう少し上がって、○○万元になったら、
売ろうと思う」
とつばめに言った。
いいんじゃない、とつばめも同意。
夫はその売値である不動産会社に販売を委託したようだが、
どうも顧客情報がすぐに流出するようで、
あちこちの不動産会社から夫に連絡が入るように。
でも、目標価格より低い値段なので、
「やっぱり○○万元は無理かなぁ、
でもま、売れなかったら売れないでいいよね」
と強気で最初の価格を言い続けていたところ、
1、2ヶ月経った頃からだったか、
その価格で買いたいという人がいるから
部屋を見学したいという申し込みが来るように。
そうなると夫、欲が出て、
「○○万元では売らないことにした。
××万元になったら売ろうと思う。」
と言い出した。不動産屋さんには
その値段で売るって言ってあったのに、
買う人が出てきたら意思を翻すなんて
ちょっとどうなのかな?とつばめは思ったが、
別に購入契約をしたわけでなし、
夫がそういうならそうしたらいいと、
別に何も言いませんでした。
ところがしばらくすると、
「××万元と前より高い値段を言っているのに、
仲介会社から部屋見学の申し込みの電話が
毎日のようにかかってくるんだよ。」
と夫。
「部屋は貸しているので、今住んでいる人が
在宅の時でないと見学できないと断っているんだけど、
なんか、もっと上がりそうな気がしてきたから
少し様子を見るよ」
そう言って急いで売るのをやめた夫。
年末には中古不動産売買の税金優遇が
なくなる政策が発表され、つばめは、
「税金優遇がなくなったら、
中古物件は売りにくくなって、
値段も下がるんじゃないかな。
ここ数ヶ月でもう最初の目標価格を
だいぶん越えてるんだし、売る気なら
この辺で売ったほうがいいんじゃない?」
と夫に言ったが、夫は、
「いや、うちの物件は下がらないと思う」
と自身ありげ。
その夫の判断は正しかったようで、
年始から物件価格はうなぎのぼり。
毎週毎週、値段が上がっていくのがうそみたいだった。
そして年始から2ヶ月あまりがたった頃。
「今、もう最初の目標価格の1.5倍でも売れると思う。
今住んでる人も頻繁に部屋の見学に来られると
うっとうしいだろうし、
『売りたいと思ってるから、他の賃貸物件を探してほしい』
と言ってあるんだ。その人が出て行ったら、
仲介業者がお客を見学に連れてきやすいように
1ヶ月間は賃貸せずにおこうと思ってる」
そう夫が言った。
そしてまもなく、最初の目標価格の
ちょうど1.5倍で買いたいという人が現れ、
契約寸前までいったが、最後になってお客が
仲介会社に仲介料を負けろと言い出し、
もめにもめて結局その話は流れてしまった。
つづく。