2008/09/08(月)11:40
『笠雲』 諸田玲子
そろそろ『清水次郎長』の映画の公開があるのですが、
これまで清水次郎長って小説の中の人物なのかと思って
いたら、実在する人なんですね
作者の諸田玲子さんが清水次郎長の末裔らしいっていう
のをどこかで読んだので、この本を買ってみました。
お話の方は
明治維新後、富士山麓の開拓にのりだした清水次郎長。
一の子分の大政こと政五郎は新時代の中で「夏火鉢」
扱いに甘んじていたが、現場を任され一筋縄でいかない
男どもをまとめあげてゆく。
だが動員された囚人の脱走騒ぎが起こる。
事件のからくりに気づいた政五郎の怒りが爆発する。
面白かったのですが、これも『空っ風』っていう本の続編に
当たるらしいです
最近購入して、読んでから、こういう事に気付くのが多い
かも、私ったら(笑)
この本は明治維新の後、任侠の世界から足を洗って、
人のために尽くし始めた清水次郎長のお話が描かれて
いるのが興味深かったです。
ただ基本的な知識がないので、名前だけ出てくる過去の
仲間の人となり等が全然分からなくて、ある程度次郎長に
ついての知識があった方がより楽しめる内容だと感じました。
映画を観た後に読み返したら、また受ける印象も違うかも
しれないです
珍しく主人も映画を観たそうなので、昨日の1件の罰として
おごってもらおうかなと計画中です
笠雲
680円
619円