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2008/09/08(月)11:40

『笠雲』 諸田玲子

読書(時代物)(54)

そろそろ『清水次郎長』の映画の公開があるのですが、 これまで清水次郎長って小説の中の人物なのかと思って いたら、実在する人なんですね 作者の諸田玲子さんが清水次郎長の末裔らしいっていう のをどこかで読んだので、この本を買ってみました。 お話の方は 明治維新後、富士山麓の開拓にのりだした清水次郎長。 一の子分の大政こと政五郎は新時代の中で「夏火鉢」 扱いに甘んじていたが、現場を任され一筋縄でいかない 男どもをまとめあげてゆく。 だが動員された囚人の脱走騒ぎが起こる。 事件のからくりに気づいた政五郎の怒りが爆発する。 面白かったのですが、これも『空っ風』っていう本の続編に 当たるらしいです 最近購入して、読んでから、こういう事に気付くのが多い かも、私ったら(笑) この本は明治維新の後、任侠の世界から足を洗って、 人のために尽くし始めた清水次郎長のお話が描かれて いるのが興味深かったです。 ただ基本的な知識がないので、名前だけ出てくる過去の 仲間の人となり等が全然分からなくて、ある程度次郎長に ついての知識があった方がより楽しめる内容だと感じました。 映画を観た後に読み返したら、また受ける印象も違うかも しれないです 珍しく主人も映画を観たそうなので、昨日の1件の罰として おごってもらおうかなと計画中です 笠雲 680円 619円

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