カテゴリ:仕事
昨日は会社の送別会だった。
あたし以外にも辞めたり転勤になる社員の子がいたので、 いわば合同送別会。 一人ずつ挨拶としてスピーチをしたんだけど、 辞める社員の女の子の挨拶は、涙、涙だった。 システムエンジニアという職業は、働く人間を追い詰めてしまうことが多い。 それをうまくコントロールして自分を保っている人もいるけれど、 そのプレッシャーなどから自分を追い詰めたり逃げ場を失ってしまう人がたくさんいるのだ。 彼女もまたそんな一人で、マシンを触るのが怖くなったことや 自分の能力が足りないと思い悩んで辞めるといったことを 涙ながらに話していた。 周りの人たちも、もう少し早く気付いて助けてあげたかった、と辛い気持ちでいっぱいになった。 またある人は、仕事の責任を背負ってしまい、そのプレッシャーから重度のうつになった。 療養や入退院を繰り返していたのだけど、 脳の一部に異常をきたしてしまい、再度入院するという。 友人の会社のSEは若くして過労死したというし、 その手の話をこの業界ではよく聞くというのが現状。 SEの現場にいる人ならよく分かると思うけれど、 こういった職場は人とのコミュニケーションがかなり少ない。 もしくは、コミュニケーションをうまくとることができない。 仕事相手の大半はマシンだし、責任もあって、自分にこもってしまいがち。 もちろんSEとして働いていること自体が危ないとは思わない。 ただ、ともすればそういう状況に陥ってしまう危険性があることは否めない。 あたしはSEじゃなくただの補佐役だから、 そんな彼らの気持ちを本当に理解することはしてあげられないかもしれないけど、 どうしたらそういう状況を作らずに済むのかな、としみじみ感じた。 いろんな仕事があっていろんな人がいるけれど、 毎日をギリギリのところで頑張っている人は大勢いる。 そういう人たちの発するちょっとしたサインに気付いてあげれたらと思う。 大概は人にも相談できず、もしくは自分でも気付かずに抱えてしまっているから。 派遣として会社とはある程度の距離を置いて働いてきたけど、 同じ部署でそんな人たちを何人も目の当たりにすると、 今までもっとこの人たちにきちんと関わって 少しでも力になってあげることができたらよかったのに、と 本当に考えさせられたしちょっと悲しくなった。 やっぱり人の体温が感じられる距離でのコミュニケーションって 当たり前だけど本当に大切で、いつも心に留めておく必要があるなって感じます。 おしまい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.03.27 15:27:24
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