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カテゴリ:アドラー心理学
性格は変えられます。
性格のことを 人生を生きていくための設計図 人生という海路をたどっていくための海図 人生という劇を上演するための脚本 と表現してもいいのですが。 その人生の脚本を変えることができます。 ところが、多くの人は性格や癖を変えるのに大変苦労します。世の中には性格や癖は変えられないという常識さえあります。 どうしてでしょう? 心理学的に正確に言うと 実は、人間の性格や癖は本当はとても変わりやすいのです。 だって、毎日毎日新しい情報が入ってくるし、新しい経験を積んでいるのですから変わらないほうがおかしいのです。 それが、実際はなかなか代わらないのはなぜでしょうか? それは、僕たちが 無意識的には「性格を変えたくない」いや「絶対性格は変えないぞ!」と決めていて、 毎日毎日、性格を変えないための努力を無意識的に行っているからだ。 と言ったら、みなさん驚きますか? 人間ははその変わりやすい性格が実際に変わってしまうことに無意識的に(もしかしたら意識できる人もいるかも)恐怖を覚えます。 この「性格を変えるのは恐い」という思いは非常に強く、だから性格や癖を簡単に変える人が少ないのです。 なぜ恐いのでしょう? だって、いままで使い慣れた性格や癖なら結果がどうなるか(どんなに悪い結果でも)予想がつくのですが、変わってしまったらどんな結果になるのか分からないですから、 恐いのは当たり前です。人間分からないもの予想がつかないものほど恐いものはありません。 未知のものは怖い 皆さんだって、どれくらいの深さがあるか分からない穴に、なにがあるか分からない穴の中に飛び降りるのには相当な恐怖があるのではないですか? 理性的に考えると自分の不利になるような癖でもそれを変えるのは未知だけに大きな恐怖なのです。 例えば、人から馬鹿にされたり、さげすまれたりする癖でも、それを解消するのには恐怖を覚えるのです。 だって、変えてしまったら、もっとひどい状態にならない(例えば馬鹿にもされなくなる。まったく相手にされなくなる。)とだれが保障してくれますか? それで、人間は性格や癖が変わらないように変わらないように日常励んでいます。あくまで無意識的にですよ。 この傾向は人生の中でずいぶん長い間続いているものですから、自動的な働きになっているぐらいです。 自転車の運転と同じです。子どもの頃初めて自転車に乗った頃は意識して自転車の乗り方を覚えたものです。 しかし、ベテランとなった今ではほとんど無意識に体のバランスを取って、自分の進みたい方向へ自転車を運転するのです。 同じように変わろう変わろうとする性格や癖を、僕たちはほとんど無意識に変わらないように維持しています。それで性格や癖は変わりにくいのです。 性格や癖が本当は変わろう変わろうとしていて、 人間のほうがその変わろうとする傾向を押しとどめているのだということが分かると、性格や癖は変える準備ができたことになります。 実際に変える場合にはいくつかのコツがあるのですが、それはまた後で述べます。 性格は変えられるその2に続く 勇気づけのページhttp://yukiduke.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月09日 17時02分56秒
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