特定の人物に対して、許せない気持ちがおさまらないとか、ある出来事に対して、イライラするとか、ある行動をした人に怒り爆発で攻撃的な言動を取ってしまうとか、ある行動をした人にムカついて、陰口をたたいてしまうとか。
これらの怒り系の感情は、不適切な怒りです。なぜなら、攻撃や強制につながる感情だからです。適切な怒りというものもあるのですが、簡単に言うと自分を守る時に自然と出てくる怒りであり、その時に、適切な行動をすれば、かなり適切です。適切な怒りなどの適切な感情については、別の機会に詳述します。
なぜ、これらの「許せない」とか「おさまらないイライラ」とか癇癪とかムカつきとかの感情が起こるのでしょうか?
それは、
1、良い悪いの基準に強く執着していて、悪いことをした人間は許しちゃいけないという思い込みを持っている。
2、本当は自分に自信がなく、自分の空虚な自信を打ち消すために、(無意識的に)絶えず攻撃できる批判できる相手を探し続けている。
3、過去に虐待などのトラウマ的記憶や無意識的記憶を持っていて、少しでも似通った状況が生じると、その時の鬱積した怒りを再認識してしまう。
以上の三つの理由のうち一つか複数を持っているのでしょう。
多くの場合、複数でも、1の良い悪いの認識を強く持っている場合がほとんどです。
1については、前回の「罪悪感」の書き込みの中の方法が役立つでしょう。
熊本こころ相談室http://cocorosodan.jp