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先週表題のセミナーに行ってきました。こんなに熱いセミナーにいったのは久しぶり。っていうか、日本関係だとこんなに熱くなれない。どれだけ、ユダヤ人がワシントンに多いか、分かろうというものです。
ここ最近、バイデン副大統領のイスラエル訪問、その直前の東エルサレムの入植宣言(事実上バイデンの顔に泥を塗った)、ナタエヤフ・イスラエル首相の訪米、イスラエルロビーの超タカ派・AIPAC総会(ヒラリーがゲスト講演)、とイスラエル関係のイベントが目白押しだったので、こういうセミナーが開かれる。 で、あまりタカ派のセミナーに行っても、いうことは想像できるから、こういうときは、穏健派のところに行きます。(その方が多数派だしね) いやー、穏健派は至って、冷静というか、バランスのとれた見方をしている。 さすがに、イスラエルのやること、ひどすぎじゃんって。どんだけひどいか、というと、親イスラエル派といわれる、米軍の上層部の一人、ペトレイアス将軍(元イラクの反乱を概ね鎮圧し、その功績から今はアフガン配属になっている英雄扱いされている軍人)でさえ、イスラエルの動きはアメリカの国益に沿っていない、とまで言い出した。(これもまた、椿事中の椿事である。この衝撃は、日ラリーが日米同盟、やめちゃおうっか?っていったくらいの激震である)もちろん、アメリカは、イスラエル支持を貫くが、だからといって、イスラエルにフリーハンドを与える気はないよ、という意味である。 東エルサレムの入植地っていうのは、イスラエルの領域じゃない、明らかにパレスチナ側のエリアだ。エルサレムっていっていいのか、怪しいくらいだ、そうだ。 なるほど、と思うのは、アメリカでは、イスラエル人の子供がパレスチナ側のテロ行為で死ねば、ワシントンポスト紙などユダヤ系の有力メディアが、数日間このネタを報じ、親の涙ながらのインタビューや子供の写真だのを見せられる。だから、イスラエル人の顔が、見える。 なのに、同じ子供が死んだでも、イスラエル側の攻撃によりパレスチナ人の子供が死んでも、全然報道されやしない。ので、顔が全然見えず、被害を受けているパレスチナも同じ人間、という感覚が生まれない。(それもまた、どうよ?という神経だが、それがまた現実である) かてて加えて、キリスト教徒の一部は、真っ正直に聖書を文字通り信じちゃうものだから、イスラエル建国は聖書に予言されていることであり、歓迎している。さらに、イスラエルが神殿を立てて、黙示録に書いてあることを実行し続ければ、救世主が現れると書いてあるから、早く来て来て、と思ってる。なんでやねん?という気もするんだが、宗教というのは、厄介である。 けれど、日本も、顔が見えないという点では、似たり寄ったりだから、耳が痛い。 なので、こう、イスラエル批判がワシントンで噴出してくれるのは、ありがたい。米軍の中東永久駐在は真剣に米経済を疲弊させる。 あと、なるほど、と思ったのは、先週アメリカがパレスチナにしてあげた最大のプレゼントは、オバマにヘルスケア法案を通してあげたこと。ナタエヤフは、ヘルスケア法案が通らないと踏んで、わざわざヘルスケア法案の投票直後にやってきた。そうしたら、オバマの支持基盤が明らかに揺らいで、強気に出れないというか、中間選挙をにらんでユダヤ票を敵に回せまい、と値踏みした。だから、案に反してヘルスケア法案が通ったから、逆にオバマは、自信をさらにつけた。 その通り、ナタエヤフとは会談後、共同声明もでず、ツーショット写真もでず、なかったことにしてくれ、くらい抑えたトーンに終始。アメリカ・イスラエル関係でこれほど冷え切ったことはない、というくらい。(まあ、もともとユダヤはヒラリーを最初に応援していたから、もともとオバマとのつながりは強くないこともあるが) 帰った後は、ナタエヤフよ、お前は信用ならん、信用にたる人間であることを証明せよ、とユダヤ系であるはずのNYタイムスが社説を出したくらいだ。(これは、かなりの椿事である) イスラエルの国内政治はよく分からないけど、ナタエヤフを潰そうというので、アメリカのユダヤとイスラエルのアンチ・ナタエヤフがつながっているんだろうか。 イスラエルロビーの鉄壁に本当にほころびが出始めていると見るべきか。ますます、目が離せません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 29, 2010 03:11:43 PM
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