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テーマ:気になったニュース(30450)
カテゴリ:時事
今日は頭痛がするので、手短に。
日本のメディアだけが、オバマが普天間問題で、鳩山に対し怒りをあらわにした、と日米政府関係者が語ったと報道した。 本当か? 残念ながら真実ではない、と思う。 ここでも、何度でも書いているように、オバマがまともに普天間問題を理解しているとは思えないから。 あったとしたら、部下の振り付けどおりに動いた、という推論しかない。けれど、それはオバマの意思はそこにない。 一番疑っているのは、鳩山がオバマとの会見の詳細を明かさなかったことをいいことに、日米のワーキングレベルが口裏を合わせて、日本のメディアにリークした説である。(証明できないが)オバマは、そんなことにかかずらわっている暇はないし、アメリカのメディアがオバマに聞くはずもない。(ニュースネタにならんし) で、ここに何となく反民主党連盟が日米間で結託しているのではないか、と勘ぐりが入るわけですな。(めんどくせえこと、しやがって、というだけの怒りが動機) さらにいえば、アメリカは日本に対して普天間をはやいとこ解決しろ、とガイアツをかけられる、と踏んでいるはず。 あるいは、オバマ個人的には、怒るにしても、自分が仕掛けようとしている核戦略をかけらも理解しておらず、日本の国内問題である、普天間基地代替地候補地選定問題の経緯を説明しようとしている。俺は、そんな小さい話にかかわっている暇はないんだ!とイラだった、というのなら、理解できるけどね。 で、勝手に普天間問題を解決できないから、鳩山はオバマとの会見を断られた、と説明する人たちがいるらしい。 そんな次元だけで考えているのは、日本だけですから。そして、オバマが主催したのは、「核」サミットですから。 核がテーマであります。普天間と関係ないよね、って言う人がいない方が、おかしい。或いは、いってはいけない雰囲気を作り上げていることがおかしい。日本の言論界はどうなっているんだ?それこそ、言論閉鎖ではないか。 そして、核といえば、日本は世界唯一の被爆国という世界中で認識されている「ブランド」を持っています。 これが故に、ディナーでオバマの隣に鳩山が呼ばれた、と思います。別に日本政府が強くオバマ政権に働きかけた結果とは、思われません。 一部で、日本は核をテーマに大きな役割をできるはずだ、という意見があります。 ええ、ありますとも。普天間なんていってないで、そっちに注力したらええに。 核廃絶という言葉と核の傘でぬくぬくとしている日本は、理論上両立できません。 で、核廃絶というのは、対ロシア、対ヨーロッパであること(つまり、アジアは現状維持)を確認したい、核戦略の本音を教えてくれ、ということが趣旨ならば、オバマももっと真剣に話を聞いたと思います。 アメリカが日本をその陣地に留め置く大根幹に、同盟が規定している、アメリカの日本防衛があります。それは、核の傘と俗に言う、核抑止力を主力としています。その抑止力を強化しているのが、在日米軍である。 その代わり日本が抑止体制を与えるために提供しているつもりでいたはずの米軍基地は、中東など太平洋側への兵站機能の中核の一つに「流用」されている。 それでも、上記の大根幹は、近年における中国の台頭を受けて、再度本来の目的を再確認しようとしている。つまり、中国へのヘッジとして日米両国が互いを必要としている構図である。 如何に、G2だとかいわれようと、アメリカが心の底まで中国を信用しているとは思えない。 逆に、ヘッジがあるからこそ、中国に近づける、といった方がより正確である。 これを再確認することが、鳩山が国費を使って核サミットに出る目的で本来あるべきなのである。さらに、胡主席との会談内容を聞いておくのも、大事である。 これを全く再確認もできずに、普天間問題に固執した鳩山を批判する、というのなら、限りない同意を与えるけれども、全然とんちんかんな鳩山批判は、いただけないことこの上ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 17, 2010 01:25:47 PM
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