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テーマ:気になったニュース(30411)
カテゴリ:時事
鳩山首相の辞任のニュースで驚く人はほとんどいないだろう。
けど、珍しくNYタイムスやワシントンポスト紙にこのニュースがでた。別に安倍が辞めても、福田が辞めても、麻生が辞めても、全然ニュースにならなかったのに。穿った見方をすれば、それだけ日本の存在感?を上げてくれたともいえる。マイナス方向だが。 辞任に追い込まれた理由は、普天間問題だが、次の首相(菅と言われているが)は何をこの辞任劇から学ぶべきなのだろう? もっといえば、普天間問題の何がいけなかったのか。 もちろん、アメリカ側に柔軟性が足りないという話もあるけど、鳩山側はどうか? 何と言っても、官僚の使いこなし方が下手というのがあるように思う。そもそもが、普天間問題などは、首相がコミットするほどの案件でもない。それを、メディアに、これが最初の試金石だ、などと入れ知恵したのは、外務省。結果、連日新聞の一面に普天間問題が載ることになる。防衛省も、特に防衛施設庁の辺りも、沖縄の地元説得で何もしなかったんだろう。本当はそこが首相に根回しもまともにしないでいっちゃだめ、と止めないといけないところだ。そして意思決定ルートに入っていないからといって、高みの見物(まあ、間に入って、居心地は悪かったろうけどさ)。民主党政権が失敗するに任せた。 アメリカが悪いという前に、ここの部分は責められないのが不思議。見様によっては、日米関係よりも、自分たちの我を優先させたともいえる。 いかに官僚制度が嫌いといっても、一番知識、問題の経緯情報を持っているのが、彼らで、意見具申を奨励しない状況はいただけない。意思決定ルートにまったく官僚が入らないのはおかしい。もし入れないというのなら、基本文書は読めっ!行き当たりばったりで、物事はいってはいけません。 これは、次期首相の課題ですな。 それから、どこかで、民主党のテーマの一つは、政治の透明性を高めること、である、と読んだ記憶がある。 今まで官僚が故意に隠していたような点を暴くのはいい。確かに、情報開示法施行前に故意に破棄した文書があるのは、密約調査で分かったし。 その透明性を高めるこころは、それで政治のいい加減さを国民の前にさらし、国民の政治意識を高める(つまりは、何でも政府に頼らないように国民を教育したい)ということらしい。 確かに、鳩山政権は、普天間移転先の候補地の名前をいくつも挙げたし、県知事の会合にもこのテーマが上るようになったし、沖縄に行っては、メディアをほぼ全行程連れて行って、根回しもしていないのに、罵詈雑言に直面したし。 それはそれで結構だけれども、それで根回ししないでやると、恥をかくのは自分たちである、という手痛い教訓を今回得てほしい。 何でも公開すればいいってもんじゃない。人の微妙な気持ちを劇場化させてはいけんよ。これも、次期首相の課題。 ところで、せっかく自民党政権を覆したのに、鳩山政権の最大の罪は、自民党時代の社会党とのやり取りの中で出来上がってしまった、わけの分からないロジックなどをもう一度見直すという、新政権にしかできない大事な仕事をおろそかにしたこと。普天間なんかにすべてのエネルギーを使い果たすなんて、時間の無駄です。 本当に非核三原則でいいんですか?集団的自衛権のロジック、誰が聞いてもよく分かりません。自衛隊の役割を更地で考えてもいいでしょう。国際貢献って何をしたらいいの?とか、考えることはもっともっとあったはず。 とか書いている間に、次期首相は、菅直人に決まってた。早っ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 4, 2010 03:29:42 PM
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