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テーマ:政治について(19775)
カテゴリ:時事
この間からもやもやっとしていた、尖閣諸島事件。
何がもやもやっとしていたかというと、何でわざわざアメリカが尖閣諸島は日米同盟の範疇内とはっきりといっていたのに、日本は中国の船長を釈放したのか、しかも取調べ中に? で、鍵は首相と外相がアメリカに来ていたタイミングであること、と狙いを定めて、また、アメリカが日本にとっとと釈放しろと要求した(今日米議会で人民元切り上げ要求法案が通ったように、経済面で中国にプレッシャーをかけているので、日本にひっこめといってやるから、と裏取引されたか?)のか、アメリカが早期解決を望むといったのを、早期解決=即釈放と日本側が受け取って(誤解して)釈放したか、辺りだろうと、仮説をたてて、今週開かれているセミナーなどで意見を聞き集めてみた。 まだ、裏取引されたという確証はないが、カート・キャンベル国務次官補は、日本の釈放をステーツマンシップだ、とほめていたところを見ると、アメリカ側から早期解決を強く働きかけたように思われる。 が、さすがに取調べ中に釈放しろとはいわなかったろうが。。。無理やりでも取調べを終わらせた形にして、罰金をとるかとらないかは別にして、法的措置が終わったことにして、釈放すべきだったと思うが。 で、日本でも仙石が中国の対応を誤算した、と認め、菅政権は批判されているが、というより、アメリカも唖然としている。 たかだか、漁船の船長をしょっ引いた程度で、レアアースの輸出禁止措置をとったり、中国人観光客を日本に送らないようにしたり、挙句には日本企業の人間を難癖つけて拘束し、閣僚クラスの交流を差し止めるとまでいうのは、常軌を逸している。 ちなみに、レアアース(希土類)についてだが、日本のメディアだと、レアアースについては被害を受けそうな企業の声を拾うばかりだが、レアアースが中国にしかないものかを検証していない。アメリカのメディアを見ていると、ちゃんとレアアースは別に中国にだけしか存在していないわけじゃない。アメリカにもあるけど、非常に過酷な労働環境で、安い労働条件でやってくれるところは中国しかなく、競争できないから、他の鉱山は閉鎖しただけの話だ。どうしても中国が世界に輸出しないというのなら、ほかがまた鉱山を開くまでの話だ。希土類といくらいだから、中国にしか存在しないかのごとく思うのは、間違っている。こういうところが詰めが甘い。 なおかつ、釈放したのに、賠償だ、謝罪だとますます付け上がる。 アメリカも、今まで中国にいろいろいちゃもんをつけたり、わがままを言っていたりしたけど、今まで中国は比較的おとなしくしていたから、こんなに強気に出てくる中国に面食らっている。 自信をつけたのをいいことに、ますます強気に出るんだろう、という、のび太をいじめるジャイアン的中国を印象付けた。 中国の専門家は、今中国も次世代に権限委譲プロセス中なので、神経を尖らせているから、という説明はする。 が、果たしてこれは、中国にとって得策か? 今まではっきりと尖閣諸島は日米同盟の範疇内、とアメリカは明言を避けていたのに、その言葉を引き出した。 そして、ますます南シナ海、黄海に対してアメリカの関心を集めることになった。 さすがに、中国も、レアアース輸出禁止、観光客の日本訪問を許可する方向に動いていて、中国が態度を軟化させる方向に動き始めた模様。まだ、藤田組社員は返してもらえてないが。 もともと拘束期限の月末まで反目するつもりでいたのだから、そろそろ雪解けモードに突入するのだろうが、中国は、この負の遺産をどうする気だ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 30, 2010 02:39:20 PM
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