テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
満ち潮の誘惑*アマンダ・クイック*ヴィレッジブックスF-ク3-6 あらすじ イングランドの小さな村で暮らす娘ハリエットは、 化石の収集を趣味としていた。 ある日、海辺の洞窟で化石を探していた彼女は、 明らかに盗品と思われる品々を見つけ、 かつて婚約者を死に追いやった冷酷な男と噂されている 領主ギデオンに大胆にも通報した。 ギデオンは盗人を捕らえるべく洞窟へ向かい、 ハリエットはこっそりとそのあとを追う。 だが、潮が満ちてきたため、ふたりとも洞窟の中に閉じ込められるはめに。 潮が引くのは夜が明けてから。 ふたりは図らずも一夜をともにすることになるが…。 ヒストリカル・ロマンスの第一人者が贈る逸品。 独断と偏見 おもしろい!ええ、諸手を挙げて絶賛いたします。 ともかくアマンダのヒストリカルに出てくるヒロインは (いや、クレンツ名義のヒロインも大概ですが・・・) おおかた、変人の域に入る変わり者で、ややいき遅れ気味の ♪おっもい~~こんだぁらぁ~~♪ (コレをわかる方やはり年齢がばれましてよ・・・) な、かなり激情型の女性でございますの そしてヒーローは・・・心と顔に傷を持つ 世の中を斜めに見た そんなヒーローが 「いいんだ、いいんだ、 誰も僕のことなんて信じちゃくれない、本当の僕を見てもくれない だったら皆が思ってるような野獣になってやる~~」 とかぶった仮面をイトも簡単に あっさり、すっぱり打ち砕くヒロイン もうね~~そのうち砕き方がアマンダさんうまいのよ! 直球・ど真ん中・剛速球!てなもんで 読んでても読み手が「あ、ヒーローやられたな!うくく・・・」 と、文中には書かれていないヒーローの 情けなくも泣きそうな、ちょっと驚いて、でも戸惑っている表情が しっかり脳内に浮かんでくるほどの素晴らしさ! 過去の事件に関してもあっさり早いうちにヒロイン自体が ヒーローを信じきった言動の中で 「きっと~~だったはず!」と暴露してるし ともかくヒーローが野獣ではない、と考えれば おのずと導かれる答えをヒロインはみんなに言い続けるのでございます。 それがまた、ヒーローの心を・・・ そして、あ、やられたな・・・うくくとなるのでございます。 そこ以外にも、洞窟の岩に埋もれた「歯」に異常な執着心を見せるヒロイン まぁ、それがあったればこそのストーリー展開なんですが 恋敵が、どんな男でもなく何万年前の骨や歯だという事実に 情けなくも安堵するヒーローも可愛い・・・ しかし、なんと言ってもこの物語をコメディタッチにしているのは ヒロインの化石フェチぶりと、ヒーローへの信頼感でございましょう。 一度ならずも二度までもヒーローを侮辱した 昔のヒーローフィアンセの父親に舞踏会という公の場でくってかかり 挙句に取っ組み合いをして殴りつける子爵婦人って・・・ いろんなヒストリカル読んでますがこんなハチャメチャなヒロインはいなかったですよ ともかくそれ以外にも山ほど楽しい突っ込みどころが満載で(いい意味で) すでに再読数回目に入っております。 しかし・・・ふっと気になることが ・ヒーローの顔の疵はかなり早くからあった模様 ・元フィアンセはその疵がいやでキスもできないほどだった では?もしかしてヒーロー余り経験がおありでない?(なんの? -///-) そこいらの検証もしたいので 再読にはひとかたならぬ熱が入ってしまいますことよ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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