テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
幸せの宿る場所*リサ・クレイパス*ライムブックス ク1-15 あらすじ 世界的大富豪トラヴィス家の一人娘ヘイヴンは、兄の盛大な結婚披露宴に出席していた。 恋人の後ろ姿を見つけ、あとを追って入ったワインセラーの暗闇で交わしたキスは、 今まで経験したことがないほど甘く熱く… 実は、見知らぬ男性の背中を恋人と勘違いしていたのだ。 そして彼こそは、花嫁の幼なじみで、兄の事業を妨害した一族の宿敵ハーディだった。 2人は一瞬で惹かれあったが、 ヘイヴンは兄たちの式が終わったら、 父に結婚を反対され続けてきた恋人と駆け落ちすると決めていて…。 『夢を見ること』のもう一人のヒーロー、ハーディが再び登場! ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、 パブリッシャーズ、ウィークリーのセールスランキングで トップ10入りを果たした超話題作が、ついに刊行。 独断と偏見 リサのコンテンポラリー・・・ワタクシだめかも・・・ ダメな理由のひとつにヒロイン視点で描かれているので どうしたってヒーローの立場やそのほかの登場人物の描写が 独りよがりな描かれ方になってしまってますの するとですね、リサお得意のオチャメで素敵ヒーローが とんでもなく冷たいヤツ、とか優しくないやつになってしまいますのよ~~ 現に前作ヒーローの兄ちゃんは今作になると 妹思いで妹を傷つけるヤツは八つ裂きだ~~っ! と思いながらも必死になって妹の意思を尊重して耐え忍ぶ・・・ (やはりおしんか?) とっても素敵なお兄ちゃんなんですよ~~~ ああ、この魅力が前作で発揮されてたならもっともっといい感じだったのに 今作のヒーローにしたって前作で もっと、もっと冷酷なヤツに仕上げておけば 中盤ヒーローの家庭の事情があらわになったときに その苦悶というかがヒーローの陰の部分になって ヒロインの元へ戻ったときの感動が・・・ さらに今回ヒロインはDV、家庭内レイプ、職場でのパワハラ 元夫による執拗なストーカー行為など トンでもハップンな設定なんでございます。 いや、それはそれでいいんだけどね・・・ 一応ロマンスにカテゴライズされてるようなんですから 物語の半分以上を元夫との恐ろしい結婚生活描写はいかがなものかと・・・ もちろん素晴らしく細かく書き込まれていて うん、確かにDV被害者はこういう風に精神的に追い込まれて がんじがらめになって・・・ 『離婚はまだ考えてないのよ』という発言に至るよなぁ と、ものすごく納得できるんですよ ええ、納得はしますが ロマンス読むのにこんなにも現実的な内容は・・・ これがサスペンスだとかなんだのカテならばそれでもいいんですが 『リサの現代物ロマンス』と思って購読したファンとしては とてもイタタでございました。 内容的には 冒頭前作二人の結婚式、なぜ君がいる? といいたくなるようなハーディー君の登場から始まって どうにも不自然なことがたんまり・・・ あわてて前作を読み直したためか 「だからあんた、前作ヒロインをどう思ってたのよ?」 この疑問がず~~っと頭の中でぐるぐると回っておりました。 ですが ヒーローとってもいいやつです、マメオくんです。 白馬の騎士シンドロームといわれても仕方が無いほどいい男です。 なのにヒロインの一人称なので魅力は半減・・・悲しすぎます。 リサの作品のいいところは すごくかっこいいのにどこかぬけてる あのヒーロー達の素晴らしさにあるのに ヒロインから見たヒーロー像しかかかれていないと 本当に本当に、残念なんですよ~~ しかもページを繰っても繰っても、DVとパワハラの嵐・・・ 読んでてすごく苦しかったです。 ああ、悲しい。ああ、残念。 なんだかまた再読BOX をひっくり返してしまいそう(泣) スピン 夢を見ること ヒーローは今作ヒロインの忍耐力の塊ゲイジ兄ちゃん ヒロインは今作ヒーローの幼馴染 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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