テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
昼下がりの密会【ミストレス・シリーズ1】*トレイシー・アン・ウォレン*二見文庫 ウ6-3 あらすじ 年若い妹弟に幸せを託し、平凡ながらも心穏やかな日々を送る未亡人ジュリアナ。 だがそんな折、伯爵家を継いだばかりの弟がギャンブルで莫大な借金を作ったことを知り、 悪名高き資本家ペンドラゴンのもとへと懇願に向かうことになる。 ジュリアナは予想に反し若くたくましい男に驚きを覚えるが、 彼が持ちかけたのは、借金の代償に半年間愛人をつとめるという屈辱的な契約だった。 そしてついにジュリアナは涙をのんで申し出を受け入れる。 それが切ない運命の始まりとも知らずに…。 待望の新シリーズ。 独断と偏見 まずは・・・待望の新シリーズの前に あのどうしようもないトラップシリーズの完結編はどうなったのでございましょう? いや、まぁ、あの2作をどう纏め上げてシリーズ完結!と運ぶのかが楽しみなだけで けしてストーリー的に待ち望んでいるわけではないのですが・・・ それから比べるとこの【ミストレス・シリーズ】は なかなかいい感じでございました。 早くに母親を亡くしてお姉ちゃん気質に磨きのかかったヒロインが どうにもならない甘えんぼ伯爵(弟)のために犠牲になるというスタートライン どこぞの花婿拉致監禁勘違いヒロインに比べると 月とすっぽん、ガラスとダイヤ、というぐらいにスムーズに物語りに入っていけました。 さらに、早いうちにヒロインがそんな状況の中ヒーローに惹かれる自分を認めるので 読んでるほうも安心して感情移入が出来ましてよ! ヒロインの属する貴族社会にヒーローは存在できないと思いながらも 「彼がここにいたら・・・」とヒロインがヒーロー崇拝的に想像するあたり どこぞのヒーローを見下げ果てたダイアナヒロイン(そのまんまやん!)とは ずいぶん印象の違う可愛いヒロインですな・・・ ヒーロー側も早いうちからヒロインへの思いに気づいているので(愛だとはわかっていない) こちらも読んでいて違和感無く感情移入が出来ました。 HOTシーンが多いにも関わらずオゲレツでも露骨でもないのでコレもいいかな とはいうものの、悪役のやってることがえぐいのえぐくないの・・・ ま、こいつは絶命してしかるべきですな! さて、ヒーローは放蕩者かといえばさにあらず 結構ピュアピュアちゃんですし ヒロインも未亡人とは名ばかりのポワポワちゃんで 中々可愛い二人でございました。 大きなアップダウンも無く気づけば読み終わってたという ちょっと物足りないような読後感は否めませんが・・・ ヒロインが元婚約者の女性のような目に遭わないようにと 身を引くヒーロー(ヒーローがですよ!ヒーローがっ!!) さらに、捕まったヒロインを助けるために丸腰になって悪役と対峙するヒーロー これまた素敵でございました。 極めつけはそんなかっこいい彼がハニーとベイビーにデロ~~ンとなるエピローグ ん~~、あのトラップシリーズと同じ作者とは到底思えない内容でございました。 こちらのシリーズは今秋・来春と三作目まで刊行が決定してるようなので安心でございます。 が、やはり・・・トラップの方はどうなったんでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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